ミズノ最新作『HYPERWARP(ハイパーワープ)』シリーズ3足の特徴は?ピュア・エリート・プロの性能・履き分け方を解説
Jan 17, 2026 / SHOES
Jan 17, 2026 Updated

2025年12月に発売されたミズノのレーシングシューズ『HYPERWARP(以下、ハイパーワープ)』シリーズ。今回はRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんとともに、『ハイパーワープ』シリーズ3足の比較と各シューズの特徴についてご紹介。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
『ハイパーワープ』シリーズとは

これまで展開されてきたミズノのレーシングシューズ『ウエーブ リベリオン』シリーズについて、藤原さんは「市民ランナーの中には大ファンがいる一方で、スイートスポットがピンポイントであり(シューズにおける適切な接地位置の範囲が狭く)、自由度の低さを感じるケースもあった」と振り返ります。とくにアスリート層においては、シューズとの相性がフィットしない場合も多くあったとのこと。

ミズノはアスリートからのフィードバックを集め『ハイパーワープ』シリーズを開発。ミズノ独自のソール構造『SMOOTH SPEED ASSIST(スムーズスピードアシスト)』を搭載したモデルも残しつつ、シリーズ全体としては「本気のつくりになっている」と藤原さんは語ります。
『ハイパーワープ』シリーズは『ピュア』『エリート』『プロ』という3モデルで構成されていますが「この3足に優劣があると考えない方が良い」と藤原さん。着用する際の走行距離やピッチ・ストライド、そしてランナー自身が抱える課題やニーズによって、選択肢が分かれていくシリーズだと話します。
シリーズ最軽量かつ高反発な1足『ハイパーワープ ピュア』

『ハイパーワープ ピュア』は約137g(片足27.0cm)と、シリーズの中で最も軽量なモデルです。フルレングスの3D形状カーボンプレート『SMOOTH SPEED PLATE』を搭載しており、ドロップ(シューズ前後の高低差)は3mm、ミッドソールの厚みは31.5〜34.5mmに設定されています。

ミッドソールにはミズノ独自のフォーム材『MIZUNO ENERZY XP(LIGHT WEIGHT)』を採用。ミッドソール素材のアップデートとインソールレス構造により軽量化を実現。藤原さんは「アスリートから定評のある素材を使用している。ミッドソール素材の反発力が強い」と語ります。
軽量・反発・安定性のバランスがとれた『ハイパーワープ エリート』

『ハイパーワープ エリート』は軽量性・反発性・安定性のバランスを重視したモデル。ミッドソールの厚みは34.5~38.0mm、重量は約170g(片足27.0cm)です。二層構造のミッドソールは、上層に『MIZUNO ENERZY XP(LIGHT WEIGHT)』、下層に『MIZUNO ENERZY XP』を配置。藤原さんは本作について「安定要素を備えている」と話し、また『ハイパーワープ ピュア』との違いとしてインソールが貼り付けられている点を付け加えました。
『SMOOTH SPEED ASSIST』を搭載した『ハイパーワープ プロ』

藤原さんが「『ウエーブ リベリオン』シリーズのアップデートと言ってもいい」と語るのが、ミズノ独自のソール構造である『SMOOTH SPEED ASSIST』を搭載した『ハイパーワープ プロ』です。重量は約200g(片足27.0cm)、ドロップは5mm、ミッドソールの厚みは33.5〜39.0mmです。

藤原さんは『ハイパーワープ プロ』を「『SMOOTH SPEED ASSIST』を搭載しつつ、ロッカースタイル(船底型のミッドソール形状)を採用したシューズ。『ウエーブ リベリオン』シリーズよりも『MIZUNO NEO ZEN』シリーズに近いかもしれない」と表現。ミッドソールは上層・下層ともに『MIZUNO ENERZY XP』を採用し、その間にカーボン強化ナイロンプレートを挟み込んだ構造です。
目的と距離で選ぶ『ハイパーワープ』シリーズの選び方

ミズノの本気で開発したことが伝わる3足の履き分け方法について、『ハイパーワープ ピュア』は駅伝や短い距離での使用を推奨すると藤原さん。200m走では非常に高い反発と足の回転の良さを感じたと話します。30〜35mm程のミッドソールの厚みは接地感とクッションの同調が生まれるという研究結果があると語り、厚底シューズが苦手な人に試してほしいモデルとして挙げつつ「どこにもないオンリーワンのシューズ」と表現します。
また『ハイパーワープ エリート』について、藤原さんが自己ベストを目指す大阪マラソン2026で着用予定とのこと。「マラソンのような長距離を走る際には、高反発でありながら安定要素のあるシューズが使いやすい」(藤原さん)。また足の使い方に左右差があってもフラットに使いやすい感覚を評価しているほか、さまざまな足型にも対応しやすいフィット性も特長として挙げます。
『ハイパーワープ プロ』については決められたポイントで接地することで自然と推進力が生まれる構造であると藤原さん。ふくらはぎや足裏、前腿が張りやすいランナーに向いていると話し、『ハイパーワープ プロ』や『ウエーブリベリオンフラッシュ 3』など『SMOOTH SPEED ASSIST』を搭載したシューズはペース走などのトレーニング用途で活用するのもおすすめします。

『ウエーブリベリオンフラッシュ 3』
また藤原さんは『ハイパーワープ ピュア』を短距離・駅伝向け、『ハイパーワープ エリート』を長距離・マラソン向け、『ハイパーワープ プロ』をペース走・市民ランナーのマラソン向けといった使い分けがイメージしやすいと語ります。
ただ『ハイパーワープ』シリーズのサイズ感について「普段より1サイズ上げたものを着用している。とくに『ハイパーワープ ピュア』は縦の長さが短く感じやすい」と話し、購入前に試着をおすすめしています。

「ミズノは『ハイパーワープ』シリーズに加え、ナイロン製プレートを搭載した『ウエーブリベリオンフラッシュ 3』を合わせた“四天王”でサブ4以上を目指すランナーをサポートしている」と表現する藤原さん。それぞれのモデルに適した役割を理解し、走行距離や目的に応じて選ぶことで、日々のトレーニングからレースまでランナーの走りを多角的に支えてくれるでしょう。
詳細情報
ミズノ|HYPERWARP PURE

・価格:¥35,200(税込)
ミズノ|HYPERWARP ELITE

・価格:¥29,700(税込)
ミズノ|HYPERWARP PRO

・価格:¥29,700(税込)
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【プロフィール】
藤原岳久さん

FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 / JAFTスポーツシューフィッター
元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
・ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)





