フィット感が劇的に変わる靴紐の結び方とは?ランニングシューズの正しい履き方を徹底解説
Jan 09, 2026 / COLUMN
Jan 09, 2026 Updated

ランニングシューズを履くとき、靴紐の結び方を意識していますか?靴紐の結び方ひとつで、走りやすさやケガの予防効果が大きく変わると話すのはランニングシューズと足の専門家・衛守篤さん。今回はスポーツMC・ヤッホーカレンさんとともに、ランニング初心者から上級者まで知っておきたい靴紐の正しい結び方を衛守さんにお聞きします。
靴紐を正しく結ぶ4つのメリット

靴紐を正しく結ぶことには大きく4つのメリットがあると衛守さんは話します。1つ目は「シューズと足の一体化」。足のサイズは日によって、さらには1日の中でも朝と夜で変化します。靴紐を適切に結ぶことで足のサイズの変化や動きに対応し、最適なフィット感を保つことができます。
2つ目は「シューズと足の機能を最大限に活かせる」こと。靴紐が正しく結べていない際にはシューズ本来の反発性や安定感を得にくくなると衛守さん。走っていて「最初は調子が良かったのに後半になるときつくなってしまう」と感じるのは、靴紐の締め方が適切でない可能性があるかもしれません。
3つ目は「過度な横ブレの軽減」。最近主流の厚底シューズはミッドソール部分が柔らかく、着地時の横ブレが大きくなってしまう傾向があります。適切なフィッティングで過度なブレを抑えることで、地面からの反発を得やすくなり、より楽に走れるようになるでしょう。
そして4つ目は「足や体のトラブル予防」。靴紐の正しいフィッティングは、ケガのリスクを減らすことにもつながると衛守さんは話します。
靴紐を結ぶ5つのポイントとは?

衛守さんが教える靴紐の正しいフィッティングには、5つの重要なポイントがあります。
1つ目は「足のどこに靴紐が通っているかを意識する」こと。つま先の部分は足が広がったり縮んだりといった動きが繰り返されるため、それに対応できるスペースを確保することが大切と衛守さん。
一方で「中足部から足首にかけて徐々に強く締めていくことを意識する」ことが2つ目のポイントであると話します。つま先から足首にかけて、徐々に締め付けを強めていくイメージで靴紐を結ぶことが推奨されます。
3つ目は「アッパーを足に密着させる」こと。靴紐をギュッと引っ張るだけでなく、シューズのアッパー部分を足に密着させるようなイメージでフィッティングすることが大切です。

4つ目は「足首周りの隙間が生まれないように意識する」こと。足首周りに隙間ができないよう、アッパーと足首をピタッとくっつけることも重要なポイントです。
そして5つ目は「(蝶々結びの)結び目を固くする」こと。長い距離を走ると靴紐がほどけやすくなるため、しっかりと固く結ぶことも忘れてはいけません。

上記5つのポイントに加え衛守さんは「靴紐を緩めてから着用する」こと、「足首を90度よりも少しつま先を下に向けた、足の力が抜けた状態で靴紐を結ぶ」ことも大切であると補足します。
2種類の靴紐の結び方を伝授!『ダブルアイレット』にも注目
靴紐の結び方には大きく2種類あると衛守さん。それぞれの特徴を理解し、用途に応じて使い分けることで、より快適なランニングが可能になると話します。
穴に対して靴紐が下から上に通る『アンダーラップ』

結び方の1つは、穴に対して靴紐が下から上に通る結び方『アンダーラップ』。足当たりが良く柔軟性が高いのが特徴で、フルマラソンなど長距離を走るランナーに選ばれることの多い通し方です。

靴紐を引っ張る際は横に引っ張りつつ、アッパーを上に持ち上げるようにしながら足を包み込むことがポイント。

衛守さんは「苺大福を作るようなイメージ」で行うと、アッパーが足に密着してフィット感が高まるとアドバイスします。

ただし緩みやすいという側面もあるため、衛守さんはシューズの1番奥の穴を活用することもおすすめしています。
穴に対して上から下に靴紐が通る『オーバーラップ』

もう1つの結び方は、穴に対して上から下に靴紐が通る結び方『オーバーラップ』。固定感・ホールド感が強く、サポート力が高い点が特徴です。

ポイントは靴紐を引っ張る際、1本ずつ確実に引っ張ること。

右に引っ張るときは左手で足をつかみ、左に引っ張るときは右手で足をつかむことで、より効果的なフィッティングが可能になります。
フィット感・安定感が向上『ダブルアイレット』

前述した結び方のほか、さらに高度なテクニックとして衛守さんは『ダブルアイレット』も紹介。『ダブルアイレット』は足首側の2つの穴を活用した蝶々結びのテクニック。かかとのフィット感や足首の安定感を高めつつ、足底のアーチが過度に沈み込むことを防止する上で効果的な結び方です。

まず蝶々結びをする穴に靴紐を通したあと、一番奥の空いている穴に上から靴紐を通して輪っかを作成。反対側も同様に輪っかを作り、それぞれの輪っかに反対側から出た靴紐を通し、輪っかを小さくします。あとは通常の靴紐の結び方と同様に蝶々結びをするだけです。


カレンさんは衛守さんの指導通りに靴紐を結んでランニングを体験。「こんなにフィット感がある状態で走ったことは今までない」と驚きの声をあげました。
「足とシューズを一体化させることで、それぞれの機能を最大限引き出す」こと。「紐の結び方でフィット感と走り心地が変わる」こと。そして「自分に合う靴紐の通し方を見つける」ことーー。
靴紐の正しい結び方を知る機会は少ないはず。適切な結び方を知ることで、シューズ本来の性能を引き出し、より快適で安全なランニングが可能になることでしょう。
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