ナイキ『ボメロ プラス』徹底レビュー!マキシマムクッションと反発性を両立したスーパートレーナー的1足
Sep 11, 2025 / SHOES
Sep 11, 2025 Updated
ナイキの人気シリーズ『ボメロ』の新たなバリエーションとして『ボメロ プラス』が登場しました。シリーズ内での立ち位置や他シューズとの比較など、シューズアドバイザー藤原さんの詳細なレビューを交えながら本シューズをレビューします。
藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
藤原さん「ボメロ プラスはピカイチで手に取りたいシューズ」

ボメロシリーズは、ナイキを代表するアイコン的シューズ『ペガサス』『ボメロ』『ストラクチャー』シリーズにおけるマキシマムクッションモデルとして位置づけられます。各シリーズが「プラス」「プレミアム」とつづき、計9つのシューズがラインナップされるなか、藤原さんは「ボメロ プラスはピカイチで手に取りたいシューズ」と語ります。
ボメロ プラス最大の特徴は、反発弾性に優れた『ZoomX』フォームを全面的に搭載していること。藤原さんによると「厚底レーシングシューズにも採用されるZoomXを、シューズのコンセプトに合わせてしっかりとチューニングされている」とのこと。ナイキのスーパートレーナー的シューズである人気作『インヴィンシブル』シリーズを彷彿とさせる1足となりました。
足をしっかりと包み込む『ボメロ 18』のフィット感を踏襲
藤原さん曰く、本シューズの開発にはオリンピックトライアルを目指す女性ランナーの意見が多数取り入れられたとのこと。足入れはボメロ 18のような、足を包み込むフィット感を踏襲。「ヒールカウンターもちゃんとしている」と藤原さんが語るように、安心感のあるフィット感を実現しています。
フィット感とともにアッパーの通気性も抜群。本シューズを雨が降るなか試した藤原さんは「ランニング直後はかなりぬれていましたが、通気性とともに速乾性も良く、想像よりも早く乾きました」と評価しています。
そんな本シューズを履いた第一印象として藤原さんが語った感想は「反応が良い」。「厚底レーシングシューズに近い反発を感じます」と評しています。
アウトソールには耐久性の高い素材を外側部分に配置。「アウトソールが地面を噛む感じがあります。そんなグリップ性もレーシングシューズを彷彿とさせる」と藤原さんは話します。ボメロ 18以上にポンポンと弾む感覚を味わえるシューズとなりました。
おすすめの活用方法・他シリーズとの違いは?

ボメロ 18の活用方法について、藤原さんは幅広いトレーニングシーンで活用できるシューズであると話します。日常的なトレーニングでは、ウォーミングアップから速めのジョギング、距離走やペース走まで対応可能な、汎用性の高い1足です。
加えて疲労が蓄積している際のジョギングでの着用もおすすめ。「足が疲れている、足が重いなというときでも1歩目から走れると感じます」と藤原さんはコメントしています。

ボメロ プラスと同じく「プラス」がシューズ名につく『ペガサス プラス』との違いについて、藤原さんは「ペガサス プラスは接地感がある。ペース走から閾値走で使いたいシューズです」と説明。また「ボメロ プラスを履くとボメロ 18の良さが改めてわかる」と話します。
そんな「プラス」の上位に位置する「プレミアム」シリーズについては「まずはアイコンモデル・プラスモデルの計6つから選びたい、プレミアムモデルはご褒美的モデルですね」とまた発売されていない『ボメロ プレミアム』への期待や位置づけを語っています。
そんな『ボメロ プラス』の定価は税込22,000円。「アシックス『スーパーブラスト』シリーズやミズノ『ネオ ビスタ』シリーズと同じぐらいの価格帯。まずは1度、本シューズを足入れしてみてください」と藤原さんが語る1足。ボメロシリーズを愛用している方、ペガサス・ストラクチャーシリーズとは異なる走り心地を体感してみたい方は、まずは1度、本シューズに足を通してみてください。
詳細情報
ナイキ|ボメロ プラス
・価格:¥22,000(税込)
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【プロフィール】
藤原岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 / JAFTスポーツシューフィッター
元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
・ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)