肌触りと環境にやさしい素材が魅力。Runtripのランニングウェアでも人気の『BRING™︎』ボディがつくられる裏側を追う

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Runtrip Storeで展開しているアパレルの中で人気を博している『EAT DRINK SLEEP RUN』シリーズをはじめ、多数のアイテムに採用している再生ポリエステルでつくられたコットンライクな肌触りが好評のボディ。それらは、独自技術によりポリエステルをリサイクルして再び服の原料に生まれ変わらせることで、服から服をつくることを可能にしたブランド『BRING』によってつくられている。

毎年、世界中で多くの枚数が廃棄されている現実がある洋服。Runtrip Storeでは、ものづくりポリシーの一つとして「環境にやさしくサステイナブルであること。」を掲げ、環境に配慮したアイテムを制作している。そのなかで、注目したのがBRINGのボディ。

本稿では、BRINGを展開する株式会社JEPLANの北九州響灘工場を訪れ、古着がリサイクルされ、原料がつくられるまでの過程を追った。

北九州の工場地帯に佇む製造プラント

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東京から飛行機で約2時間、さらに新幹線と乗り継いで向かったのは福岡県北九州市。JR小倉駅から海沿いに工場が立ち並ぶ工業地帯へ行くと、その一角に現れたのが洋服のリサイクルが行われている『株式会社JEPLAN 北九州響灘工場』。工場の社屋には、BRINGのロゴと象徴として大きく描かれた蜂のイラストが出迎えてくれた。

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事務所の中に入ると早速、BRINGの『服から服をつくる』根幹となる技術であるBRING technology™︎についてのパネルが飾られていた。2017年から操業開始して7年目を迎えるという北九州響灘工場。各地のさまざまな場所に設置された回収ボックスで集められた古着は果たしてどのように再び服をつくるための原料となるのか。

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リサイクルの過程

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BRINGの回収ボックス

約3,000にのぼるという回収拠点から集められたさまざまな衣服は、ポリエステル100%の服のみがJEPLANの独自技術により服などの原料にリサイクルされる。しかし、回収へ参加する間口を広げるという意図から回収ボックスには、ほかの素材でつくられている衣服も入れられるのだという。

部屋中に積まれた段ボールからポリエステル100%とそれ以外に仕分けられていく衣服たち。時期やスタッフの数によっても異なるが、膨大な数の段ボールの中から1日およそ1トンにも及ぶポリエステル100%の衣服を仕分けすることを目標にしているとのこと。

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ポリエステル100%とタグに表示された衣服が独自技術により北九州響灘工場にてリサイクルに利用される

また、ポリエステル以外の素材も、パートナー企業と協力して適切な方法でリユース・リサイクルされている。

こうして、仕分けられたポリエステル100%の衣服たちはいよいよ『再生ポリエステル樹脂製造プラント』でリサイクルされる工程へと進む。衣類は4つの工程を経て再生ポリエステルへと生まれ変わる。

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再生ポリエステル樹脂製造プラント

また、製造過程では、投入される衣類の色や量などさまざまな条件によって実際に再生ポリエステルとなる量が異なってくるという。そのため、毎回少量の生地を使用した実験を行ってから本番に臨むという。

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衣類及び糸くずがプラントでの製造工程を経て、再生ポリエステル樹脂へと変わる

工場のプラント内で行われる製造は、衣類を液体状のエチレングリコールに浸けて加熱していく『解重合』とよばれる過程からはじまる。

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衣類の投入口(写真:JEPLAN提供)

そうすることで、再生ポリエステル樹脂を製造するために分子の鎖を切り、不純物や衣服の色などを取り除いている。さらに、薄膜分子蒸留、水晶析、遠心分離という工程を経て、純度が高められた粉末が、BHET(ポリエステルモノマー)と呼ばれるポリエステル素材の分子の鎖を外したものとなる。

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右端のポリエステル素材の衣類をリサイクルして左の再生ポリエステル樹脂となり、再び衣類の原料となる

BHETを固形状に変化させ、再び加熱して分子の鎖をつなげることにより、再生ポリエステル樹脂(写真ではPET樹脂)となる。樹脂はカットされ、粒状になり糸の元となる原料が完成。こうして、各地から回収された衣服が原料へと生まれ変わる。

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完成した再生ポリエステル樹脂の粒

また、これらの原料は品質を均一にするために、厳しい管理が行われているのだという。

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繰り返しリサイクルできるBRING Technologyで生まれた再生ポリエステル

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BRINGのボディは、使用したのち回収ボックスへ入れることによってリサイクルされて繰り返し服をつくる原料となる。BRINGボディのアパレルを着ている方は使い終えたら回収拠点に設置されている回収ボックスに持っていくことで、再び自身が着る衣服として戻ってくるかもしれない。

筆者は取材日にBRINGのボディを利用した『EAT DRINK SLEEP RUN / STREET Tee』を着て工場へ向かった。取材を通して、ランニングが自然の中で体を動かす環境と密接に結びついたアクティビティだからこそ、自分たちが走る自然環境の未来へと想いを馳せる時間となった。

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そして、再生ポリエステルがつくられる過程を目の当たりにしたことで、今身につけている一着が技術者の方々による日々の努力があってつくられている背景があるのだと深く印象に残った。

技術の結集により、服から服をつくりだす『BRING』。この記事を読んだ読者のみなさんも、自分たちが走る自然環境の未来、素材がつくられる背景に想いを馳せながら、BRINGのアパレルを手に取ってみてはいかがだろうか。

Runtrip Storeで展開中のBRINGボディのアパレル

今回紹介したBRINGのボディを使用したアイテムはRuntrip Storeで数多く発売中。

その中からとくに人気のアイテムをご紹介する。

EAT DRINK SLEEP RUN / STREET Tee

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価格:¥5,600(税込)

EAT DRINK SLEEP RUN / STREET Sleeve-less

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価格:¥5,100(税込)

EAT DRINK SLEEP RUN / “STREET” RUN. HEAVY WEIGHT Tee

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価格:¥7,500(税込)

EAT DRINK SLEEP RUN / STREET Tee 2023 Mono

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・価格:¥6,800(税込)

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Runtrip Storeでは『ランニング』を暮らしのなかに取り入れたライフスタイルを提案しています。今後もRuntripにぴったりなアイテムをラインナップ予定。ぜひRuntrip Storeからお買い求めください。

Runtrip Store

(文・写真:木幡真人)

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