【ニューバランス】「Fresh Foam X 880 v13」・「Fresh Foam X 860 v13」徹底比較!安定感・クッション性の違いは?
Jun 29, 2023 / SHOES
Jul 01, 2024 Updated
ニューバランスのデイリートレーナーモデルとして定番の『Fresh Foam』シリーズ。その中から『Fresh Foam X 880 v13』と『Fresh Foam X 860 v13』の2足を徹底比較。
解説はRuntripおなじみのシューズアドバイザー・藤原岳久さん。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
ニュートラルの「880」・スタビリティーの「860」
大森:どちらもFresh Foamを使用した13代目のモデルですね。重さは『880』が310g、『860』が320gで10gの違いがあります。ドロップはどちらも10mm、価格は15,400円(税込)で、非常に似ているように見えますが、その違いについてはどうでしょうか。
藤原:ニューバランスではモデルの数字でタイプが分かれていて、簡単に言うと860はスタビリティーモデルで、880はニュートラルモデルとなっています。
大森:どちらも初心者におすすめのデイリートレーナーということですが、それぞれの特徴を教えてください。
藤原:880は硬度の異なる2層のミッドソール構造で、着地時の柔らかさから踏み出し時の硬さへ流れるような構造になっています。それによって、蹴り出しがスムーズになるニュートラルトレーナーに仕上がっています。
大森:柔らかい着地と弾むような蹴り出しを両立しているとは素晴らしいですね。
藤原:最近はシューズの変化が激しいですけど、このモデルは大きく変わることなく時代に対応している、定番のモデルといった感じです。
大森:逆にスタビリティータイプの860は安定性を重視しているということですね。
藤原:その通りです。足元が不安定なランナーに安定性を確保するためにスタビリティ特性が加えられているのが860です。2層構造は同じですが、ミッドソールにMedial Postという盛り上がった形状を持たせて、内側への倒れ込みを防ぐようになっています。
大森:デイリートレーナーと言っても、いろんなランナーがいますから、ここでタイプを選べるというのはありがたいですね。
初心者やニューバランスを初めて履くランナーにおすすめ
大森:これらのモデルは具体的にどのようなランナーにおすすめですか。
藤原:ランニングシューズを初めて購入する方や、まだニューバランスのランニングシューズを試したことがないランナーに試してほしいですね。
大森:どちらかを選ぶ際のポイントはありますか。
藤原:前提として、クッション性はどちらも感じられます。それから極端に左右へ倒れ込むランナーでなければ、どちらも使えます。走り始めの方でサポート、安定性が欲しい人は860、それなりに走り慣れていて、サポートよりも弾むような感覚が欲しい方は880を選ぶと良いと思います。
さらに、ニューバランスの場合はウィズサイジングを行っているので、足の幅に合わせてシューズを選べるというメリットもあります。
大森:ニューバランスでは、よりクッション性が高い『Fresh Foam X 1080 v12』も非常に評価が高いシューズですが、これとの履き分けはどうでしょうか。
藤原:1080はロッカー構造で転がりやすく、880や860は傾斜がついているタイプなので、走り心地に変化が生じますから、使い分けると良いと思います。
大森:860と880を2足持つよりも、1080と組み合わせた方が良さそうですね。
藤原:860と880は似ているので、どちらか1つを選んで、走り心地が異なる1080と併用するのがおすすめです。
同じミッドソールを使用しているシリーズの中にも異なる性能を持ったシューズが日々のランニングに変化を与えてくれそうです。ぜひ藤原さんのレビューを参考に新たな1足をニューバランスで見つけてみてはいかがでしょうか。
詳細情報
1.ニューバランス|Fresh Foam X 880 v13
・価格|¥15,400(税込)
2.ニューバランス|Fresh Foam X 860 v13
・価格|¥15,400(税込)
商品ページはこちら
藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)