ナイキ『ACG』が新たなトレイルシューズ『ピクルジュース』発表。新技術『GOATEK』搭載
Sep 03, 2026 / SHOES
Sep 03, 2026 Updated

ナイキの『ACG』が、トレイルランニングシューズ『ピクルジュース』を発表しました。長距離かつ険しい山岳環境を想定して開発されたモデルで、2027年後半にnike.comと一部販売店で発売される予定です。
登りの効率と下りの保護を、1足で

開発の出発点は、「モンブラン周辺の長く険しいマウンテントレイルで、どうすればアスリートを支えられるか」という問いでした。長く険しいマウンテンランニングの拠点であるシャモニー渓谷で、ACGのチームは3年にわたってトップアスリートへのヒアリングを重ね、3つの課題を整理します。疲労が蓄積する長い登りで効率的な走りを保つこと。脚へのダメージが大きい長時間の下りでしっかり保護すること。そして、刻々と変化する路面でもトラクションと安定性を保つことです。
従来のトレイルシューズでは、保護性能と軽快さのどちらかを選ぶ場面が少なくありませんでした。『ピクルジュース』は、その両立を狙って開発された1足です。開発過程では10件のリサーチと20種類のプロトタイプを重ね、100人を超えるアスリートが実際に長距離を走り込んでテストを行っています。
硬さの異なる2つの『ZoomX』を、接着せずに成型

ミッドソールには、密度の異なる2種類の『ZoomX』フォームを組み合わせたプラットフォームを採用しています。中央に配した柔らかい『ZoomX』がクッション性を担い、着地時の衝撃から脚を守ります。その外周を囲む硬めのフォームは、プレートのような効果を発揮し、安定性とサポート性、耐久性を高めます。
特徴的なのは、2つのフォームを接着剤で貼り合わせるのではなく、1つの型の中で一体成型している点です。接着剤による重量増を避けながら、性質の異なるフォームをひとつのプラットフォームとして機能させています。

アッパーは、トレイル向けに仕立てた『Flyknit』です。ニット製のケーブルが足の形に沿ってフィットし、不整地でも足がブレにくいホールド性を生みます。糸には撥水性のあるものを使用し、濡れた路面やぬかるみでの水の侵入と、シューズが水を含んで重くなることを抑えます。履き口はゲイターから着想を得た形状で、小石や砂がシューズ内部へ入り込みにくい設計です。
濡れた路面でのトラクションが向上した『GOATEK』

アウトソールに搭載されるのが、ACGが独自開発したトラクションプラットフォーム『GOATEK』です。濡れた岩場、崩れやすい土、急な登り、テクニカルな下りなど、力のかかる方向が刻々と変わる環境でグリップを確保することを狙っています。ナイキ従来の全地形対応型アウトソールと比較して、濡れた路面でのトラクション、耐摩耗性ともに向上しました。

検証はラボにとどまりません。5回にわたる長期の着用テストでは、アスリートが過酷な山岳地形で合計18,000マイル(約2万9000km)以上を走り込み、従来のACGのトラクションシステムと比べて大幅な性能向上を確認しています。
登りでは無駄のない足運びを保ち、下りでは脚を守る。『ピクルジュース』は、長い登りからテクニカルな下りまでを1足で走り切るためのシューズです。ウルトラのレースに挑むランナーはもちろん、急勾配で濡れた路面の多い日本の山を走るランナーにとっても、注目しておきたい1足と言えそうです。
詳細情報
ナイキ ACG|ピクルジュース

・ドロップ:6mm
・発売時期:2027年後半(nike.comおよび一部販売店)
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