トレイルランナーおすすめ!人気トレラン専門店店長・朝長さん注目の新興ザックブランド4選
May 28, 2024 / OTHER
May 28, 2024 Updated
シューズ同様に、トレランシーンでの必須アイテムであるトレランザック。街中でも使いやすいモデルからレース仕様のベストタイプまで、各ブランドからラインナップされています。
その中から、トレイルランニング専門店『Trippers(トリッパーズ)』店長の朝長拓也さんがおすすめするのは、“新興勢力”ブランドから登場しているトレランザック4選。自らもトレランレースに出場するとも朝長さんが厳選した、今後注目されるブランドのアイテムは必見です。
新興ブランドのトレランザックがアツい!
岡田:今回はトレランザックのレビューですね。
朝長:はい。その中でも今回は「新興勢力を見逃すな!」がテーマです。
岡田:いつも紹介しているメジャーブランドとは違う角度から、日本では珍しく、かつクオリティの高いブランドのザックを朝長さんに4選を紹介していただきます。
朝長:今回はイタリアのDANGERGLIZZRY(デンジャーグリズリー)『ゴースト ベスト 12』、ドイツのDeuter(ドイター)『トレイク9』、イギリスのRAB(ラブ)『VAIL 12』、オーストリアのDYNAFIT(ディナフィット)『DNA 8 Vest』を紹介します。
岡田:新興勢力感が非常にある4ブランドですね。
朝長:今回はすべてヨーロッパのブランドです。馴染みのないブランドとかもあると思いますが、おもしろいザックがそろっています。
岡田:Trippersでもザックの取り扱い商品が増えているようですね。
朝長:気づいたら増えてますね(笑)。ザックが好きなんですよね。
岡田:それぞれ特徴がありそうなので、1つずつ見ていきたいと思います。
Trippers・朝長さん注目のトレランザック新興ブランド4選
1. ハンドメイドのこだわりが詰まったDANGERGLIZZRY「ゴースト ベスト 12」
岡田:最初はDANGERGLIZZRYの『ゴースト ベスト 12』です。まずこちらはどんなブランドなんですか。
朝長:イタリアでハンドメイドで商品を作っているので、そんなに大規模なブランドではないんです。
岡田:聞くところによると、ゴースト ベスト 12はイタリア国内とTrippersにしかないとのことですね。
朝長:その通りです。非常に珍しいので、知らなかった方や、聞いたことはあるけど実物をまだ見たことない方が多いと思います。
岡田:どんな特徴があるんですか。
朝長:なんといっても見た目ですね。カラーバリエーションが豊富です。
岡田:かなりバリエーションがありますね。
朝長:Trippersでは4色取り扱ってますけど、実際には12色も作られてて、柄物もあります。
岡田:素材も高級感がありますね。
朝長:ジャージ素材で伸びるのも特徴的です。
岡田:機能的な特徴はありますか。
朝長:全面はボトルやジェルが入るポケットがあるスタンダードな作りですが、背面はファスナーが左右の少し上目についてて、外側全部がポケットみたいになっています。
岡田:しっかり収納できそうですね。
朝長:脇はコードで調整できるので、小柄な女性でもしっかりフィットしてくれそうです。
2. ロングトレイルにも対応可能なRABの「VAIL 12」
朝長:2個目に紹介するのは、RABの『VAIL 12』です。
岡田:RABはアウトドアブランドとして、いろいろな物を展開していますよね。
朝長:主にアルパインクライミングやシュラフ、寒いときのダウンとか登山系のアイテムを出していました。最近はトレランアイテムにも力を入れています。すでに2L、6Lのベストはありましたが、今回は12Lモデルを紹介します。
岡田:ロングレースでも対応できる容量ですね。
朝長:オールブラックもあって、かっこいいですね!
岡田:なんか見るからに収納力が高そうです。
朝長:フロントは前とファスナーが開いて、かなり大きめなポケットになっていますし、後ろも脇から後ろにかけてもしっかり収納できます。上部にも収納があるのも特徴です。
岡田:内側の素材感も特徴的ですね。
朝長:こちらは軽くて耐久性も高く、水もほとんど含まない素材で通気性も良くて蒸れにくさもあります。
岡田:確かに水分も吸わなそうですね。
朝長:背中のバンジーコードや、ポールを装着できるコード、フラスクなども一通りそろっているので、レースでも使いやすいと思います。
岡田:それはありがたいですね。
朝長:12Lなんですが、前後のポケットが大きいため、メインの収納はそこまで大きくありませんが、レインウェア上下やヘッドライトなどの必携品は問題なく入ります。
3. アウトドアブランドとしては老舗・Deuterのレース仕様モデル「トレイク9」
朝長:3個目に紹介するのは、Deuterの『トレイク9』です。
岡田:Deuterといえば、世界中でザックを背負っている人は多いですが、トレランのイメージはないですね。
朝長:そうですね。登山では昔から使っている人が多くて、安定感のあるブランドです。以前からトレランザックも出してましたが、レース仕様というよりリュック感のあるザックでした。
岡田:こちらは完全にトレラン仕様な印象を受けますね。
朝長:素材が柔らかくて、背負い心地が良いです。
岡田:全体が1枚の布で出来ているみたいな素材ですよね。
朝長:特徴としては、ポケットがしっかり搭載され、前側にボトルを入れられています。ポケットも3層に重なっているので、細かく収納しやすくなっています。後ろもポケットがあり、ポールがつけられるコードも付いています。
岡田:こちらもフラスク付きですね。
朝長:付属でSOURCEの口がロックできるフラスクが2本ついています。それでいて、25,300円(税込)です。
岡田:それはお得ですね。
朝長:軽量、機能、フィット感がしっかり備わっていて、コンパクトで使いやすさも特徴ですね。
岡田:ミニマルというか、必要最小限でシンプルにまとまっていて、使いやすそうですね。
4. ヨーロッパで愛用者多数!日本再上陸のDYNAFIT「DNA 8 Vest」
岡田:それでは最後のアイテムをお願いします。
朝長:DYNAFITの『DNA 8 Vest』です。
岡田:これはどんなザックでしょうか。
朝長:DYNAFITはスキーがメインのブランドですが、ヨーロッパでは結構使っている選手が多いです。
岡田:確かにバーティカルとかでもそうですし、シューズも展開されており使用している選手がいますよね。
朝長:実は日本から1度撤退したんですが、再上陸してこれからが楽しみなブランドだと思っています。
岡田:尖っている感じが出てますね。
朝長:そうですね。素材はRABと同じく耐久性・通気性が高く、軽量な素材を使っています。水を含みにくいので重くならないですし、伸びもしないので揺れにくさも備わっています。
岡田:これは良いですね。
朝長:さらに純正のポールケースが付属されています。これは取り外しも可能で、バーティカル系でも使えるし、ロングレースにも対応できると思います。
岡田:収納面の機能性はいかがですか。
朝長:背面は上下でスペースが分かれています。ファスナーがついている下側は左右で別々の収納ができるようにもなっています。
岡田:ここが2層になっているんですね。
朝長:前側のボトルホルダーはボタンが開くようになっていて、出し入れが非常にしやすいです。
岡田:これは初めて見ましたね。
朝長:こちらはフラスク2本、ポールケースがついて189gと軽さもポイントですね。
岡田:かなり軽量ですね。それで収納もしっかりしているのは良いですね。
岡田:今回は新興勢力のブランドから4商品紹介しましたが、どれも特徴があって良いですね。新しいザックが欲しくなりました。
朝長:どれを買ったらよいか迷いほど良いザックばかりですから、お店に来られる方はぜひ試着に来てほしいと思います。
***
トレランがより一層楽しくなるこれからのシーズン。新たなアイテムを探している方は新興ブランドのザックにも注目してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
1.DANGERGLIZZRY|ゴースト ベスト 12
・価格:¥24,200(税込)
商品ページ
2.RAB|VAIL12
・価格:¥25,300(税込)
3.Deuter|トレイク9
・価格:¥25,300(税込)
4.DYNAFIT|DNA 8 Vest
※2024年5月現在、日本未展開。
朝長 拓也さん
トレイルランニング専門店 Trippers 代表/ JAFTスポーツシューフィッター
2012年にトレイルランニングに目覚め、2017年にTrippersを立ち上げる。
※前職はアパレル企業で服の型紙を作るパタンナー
2018年トレニックワールド彩の国100mile 完走
2020年 KOUMI100 完走