【ランニング】ケガ予防だけじゃない!簡単に貼れるテーピング「ニューハレ」の使い方を代表・芥田さんへ聞いてみた
Dec 16, 2023 / HOW TO
Dec 18, 2023 Updated
テーピングといえば、レースの時やケガをした時に使用するものだというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。また貼ったり、巻いたりするのが難しく、使うのを躊躇している方もいるはず。
そんななか、サッと簡単に貼れるテーピングとして『New-HALE(ニューハレ)』というブランドがランナーの間で話題となっています。
こちらの記事では、そんなニューハレを展開する株式会社ニューハレックス代表の芥田晃志さんをゲストに迎えて、スポーツMC・ヤッホーカレンさんがニューハレで展開されている各アイテムの特徴や使い方を伺いました。テーピングに関する正しい知識を学び、積極的に日頃のケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
目次
そもそもテーピングを使う目的とは?どんなときに使用すればいい?
カレン:芥田さん、テーピングといえばケガをした際に使うというイメージを持っているのですが、そもそもテーピングを使うのはどんな目的があるのでしょうか。
芥田:もちろん、テーピングはケガをしたときのケアのために使用するのが多いですよね。筋肉に沿わせてテーピングを貼ることで、疲れた筋肉や縮んだ筋肉を緩めてあげる目的があります。痛みを引き起こしそうな部位に貼っておくことにより、関節痛やケガの痛みを起こす可能性が低くなります。
ケガだけではなく、運動中の疲労軽減や走っている途中で起きる悩みをなくしてレースを完走したいときに活用してほしいですね。
カレン:テーピングといえば、高校時代に陸上競技部で走っていた頃テーピングを貼った部分が肌荒れを起こしていたことを思い出します。
芥田:ニューハレは2025年で発売から50周年を迎えるのですが、元々はスポーツ用のテーピングではなく医療機関で使用されている包帯の一種として誕生しました。現在も売上の8割が医療機関なんです。点滴や手術後、患部を固定する包帯に使われるため、かぶれにくく、剥がれにくい素材を使用しています。
肌に触れるアイテムなので絶対にかぶれないとは言い切れませんが、実際にマラソン大会のブースでは使用したランナーから「ニューハレはかぶれないので数日貼っていても安心」という声も届いています。
膝・ふくらはぎ・足首……お悩みに合わせたアイテムがラインナップ
カレン:そもそも、市民ランナーのみなさんはどんな悩みを持ってテーピング使う方が多いですか?
芥田:テーピング講習やマラソン大会のエキスポで聞くランナーの悩みで圧倒的に多いのが『膝の悩み』です。
カレン:私もランニングを続けていて、最も気になる部位が膝なんです。
芥田:マラソンをはじめたばかりの初心者など、漠然と膝に対する不安を持っている方であれば『New-HALE V-TAPE』をおすすめします。
カレン:テーピングはロール状のものを切って使うイメージでしたが、膝に使うためのテープがすでに用意されているんですね!
芥田:アルファベットの“V”の形状をしたテープで、そのままV字形に膝の前部に貼っていきます。簡単に膝を大きな面積で包むので、脚を動かしやすいように作られています。
芥田:一方、ランナー膝と呼ばれる『腸脛靭帯炎』で悩む方も多いですよね。膝の外側の腸脛からももにかけて貼りたい場合は、Vの字では貼れないのでI字形の『New-HALE I-Tape』をおすすめします。
どのアイテムにも、ランナーに多いお悩み別に12通りの貼り方の説明書が入っています。くるぶしから上の悩みは『V-Tape』と『I-Tape』でほぼ解決できますよ。
膝下だけに使いたい!ニーズに合わせた「KneeDASH」
カレン:隣にある『New-HALE KneeDASH(ニーダッシュ)』も気になるので、どんなアイテムか教えてください!
芥田:『New-HALE KneeDASH』はトレイルランナーがよく付けていて、膝下や太ももに貼ると効果的です。前ももの大きな筋肉が膝下についているので、『V-Tape』を膝下にしっかり貼ることが着地の安定につながるんですよ。
芥田:あるとき、トレイルランニングの選手から富士登山競走で「コースに下りがないのでテーピングは必要ありません」と言われたんです。もちろん、より膝に負担がかかるのは下り坂のコースですが、上り坂でもテーピングは存在を発揮してくれます。
上り坂でも、膝下にテーピングを貼ることで安定感を出せるため、『V-Tape』の下の部分だけ残したものを用意したんです。それが『New-HALE KneeDASH』。たったこれだけの面積があるだけで、膝下に着地時の安定感が出てその違いを感じられます。
芥田:脚全体に大きく貼るようなテーピングが苦手な方でも、小さな『New-HALE KneeDASH』がレースのお守りとして使えると思います。
捻挫だけでなく、足首の安定感にも「X-Tape」
カレン:もうひとつ、足首用の『New-HALE X-Tape』もあるんですね。足首こそ、8の字を描いて巻いたり、プロのトレーナーがぐるぐるに巻くイメージがあり「難しい」と思う方もいるのではないでしょうか。
芥田:『New-HALE X-Tape』は伸縮しすぎない『ニューハレSK』という素材を開発して、採用しています。これまで『巻く』というイメージで難しいとされていた足首まわりのテーピングをを『包む』ことで簡単に変えたのがこちらのテーピングです。
カレン:こちらが2枚あれば、両足に使えるということなんですね。これだけで足首を守れると考えると、従来のイメージからは想像もできないほど簡単ですね!
芥田:片足だけでも貼っていると、安定感が違いますね。ゴムボールを想像してもらうと分かりやすいですが、空気が減っている状態で地面に落とすとあまり弾まないですよね。同じく、足首が緩いと走っているときに地面からの反発が得られにくくなります。しかし、テーピングをして足首が固定されるとたくさん空気を入れたボールのように弾んでくれます。
カレン:地面からの反発を得るためには、足首の安定感が欠かせないんですね。
芥田:昨今は厚底シューズが潮流となりカーボンプレートを搭載したシューズを履いているランナーが多いですよね。最先端のテクノロジーが詰め込まれたシューズを選んでも、その反発を受け止める足首がグラグラするとせっかくの反発エネルギーが逃げてしまいます。足首をテーピングで支えることは、ケガのケアだけではないのです。
しかも、シンプルにX字状のテープを2本足首に沿わせるだけなので、着け心地が不快ではありません。サッと貼るだけで、ランニング時の推進力をサポートしてくれるのが『New-HALE X-Tape』です。
芥田:ちなみに、慣れてきて貼り方もわかるようになれば、同じ5cm幅のロールテープ『New-HALE AKT』をご自身の身体に合わせてテープを切って使うことができます。
ニューハレのテーピングは、初心者から上級者までだれでも簡単に使えるように形状を分けて展開しています。
気になる膝のサポートに!New-HALE V-Tapeの貼り方を実践
ここまで芥田さんとともに各商品の特徴を紹介してきましたが、多くのランナーにとって膝に貼るテーピングの使い方が気になるはず。そこで、膝用のテーピング『New-HALE V-Tape』の貼り方をカレンさんが実践しました。
1. 足を90度に膝を曲げる
2. 膝下の骨にテープの根本部分の中央を貼る
3. 手のひらでしっかりと押し込む
4. V字状の二股に分かれた部分をパタッと下へ倒し、シールを剥がす
5. 膝の皿の輪郭にテープの真ん中を合わせるように貼る
※テープは伸ばさないで肌に沿うように貼る
6. 膝の皿の上までテープがきたら、その方向のまま真っ直ぐにももへ貼っていく
7. 片方のテープも同じような手順で貼る
8. 手のひらでしっかりギュギュッと押して、肌に密着させる
両側のテープが膝の上で交差するように貼れたら完成。芥田さんは「片足のテープを貼ったあとに、貼った側の脚を地面に着けて片足ジャンプを行うと左右の安定感の違いを感じられます」といいます。
ぜひ、みなさんもこの方法でテーピングをぜひ実践してみてくださいね。
日常のランニングからレースまで同じ貼り方でOK
カレン:芥田さんの解説や貼り方の実践を学んで、テーピングに対する理解も深まりました!
芥田:テーピングはどうしてもレース本番やケガをしてしまったときだけ貼るイメージがありますが、質の高いトレーニングを行う、疲労を貯めない練習をするためにもテーピングは必要です。
練習では脚力を作るだけではなく心拍を上げたり、総合力を上げたいですよね。私は勝手に“プラクティステープ”という表現を使っていますが、練習の時にも貼ることで、効率よく、痛めることなく質の高いトレーニングを行えます。そうすると次の日の筋肉痛が軽くなったり、レースの日までの疲労が溜まりにくくなります。練習からレースまで同じ貼り方でOKなので、非常に簡単です。
カレン:大会のためではなく日常から使っていただきたいですね。また、走り始めたばかりの方にとってもハードルの低いアイテムですから、気軽に手にとってもらいたいアイテムですね。ニューハレのYouTubeチャンネルにも貼り方がたくさんアップされていますので、そちらもご覧になってください。
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芥田さんに話題のテーピング『ニューハレ』を使う目的、用途、使い方について解説していただいた今回。これまでイメージしていったよりもテーピングが身近なものになった方もいるのではないでしょうか。
トレーニングや大会でパフォーマンスを上げるために、テーピングを使ってみてはいかがでしょうか。今回紹介したアイテムの一部は、Runtrip Storeでも販売中。気になる方はぜひチェックしてみてください!
紹介したアイテム詳細
1. New-HALE V-Tape(2枚入り)
・価格:¥770(税込)
2. New-HALE I-Tape(30cm)
・価格:¥1,100(税込)
3. New-HALE X-Tape(6枚入り)
・価格:¥1,980(税込)
4. New-HALE KneeDASH(6枚入り)
・価格:¥1,100(税込)
5. New-HALE AKT(5cm幅×5m)
・価格:¥1,100(税込)
【動画からご覧になる方はこちら】
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芥田 晃志さん
株式会社ニューハレックス代表取締役社長
テーピングブランド『New-HALE』を展開し、自らニューハレテーピングトレーナーとして多くのランナーへテーピングの実践方法を伝える。著書に『テーピングの基本』など。
New-HALE公式サイト
New-HALE公式Instagram