【アシックス】「GEL-KAYANO 29」のアップデートは?定番ランニングシューズの進化を徹底解説
Jan 06, 2023 / SHOES
Jan 06, 2023 Updated
多くのランナーに愛されているアシックスの定番シューズ『GEL-KAYANO』。本記事では、最新作『GEL-KAYANO 29』の履き心地やアップデートについてシューズアドバイザー・藤原岳久さんとレビューしていきます。
藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
アップデートした3つのポイント
大森:今回ご紹介いただくシューズは、アシックスの『GEL-KAYANO 29』です。アシックスの定番シューズですね!
藤原:見た目は『GEL-KAYANO 28』からあまり変わっていないようですが、大きなアップデートは重さが10g軽量になったこと。ソール上層部の素材が『FF BLAST』から『FF BLAST+』に変更されました。より柔らかく、軽い素材になっていますので、履いた感触が数mm背が高くなったような厚みとクッション性を感じられます。
大森:2mm厚くなったのですね。
藤原:だいぶ違います。安心感がとてもありますね。もう2つ大きな変更点があるのですが、アシックスとしては譲れない中足部のシャンク『トラスティック』を外しています。『フルグランドコンタクトソール』、全面が接地するソールに変えています。
『KAYANO』は安定性が特徴のモデル。足首周りに不安があり、安定感がほしい方は『KAYANO』を選んでいただきたいと思います。サポート機能である『LITETRUSS』は、内側だけを強くし過ぎないという考えから作られています。かかと全体をサポートすることで、ランナーのトラブルを少なくしようとしています。
大森:28代目から見た目ではわからない変化がありますね。どの部分が10g減らしたことに寄与しているのでしょうか。
藤原:やはり『トラスティック』が外れたことが大きいですね。また、『FF BLAST+』が軽いんですよ。
大森:そうですよね。軽いのに跳ねるんですよね。
アシックスのこだわりが満載の最新作
藤原:実際内部には『GEL』が搭載されていて、『GEL』は外さないこだわりが見られます。
大森:なるほど。こだわりを感じますね。
藤原:引き算だけでなく、足し算をしていますね。アッパーは『エンジニアードメッシュ』ですが、メッシュの編み込みなどを変更して少し伸びる素材。足型はほとんど変わりませんが、かかと周りも厚みがあります。前足部もソフトにスッと入って、アシックスらしいフィット感になっています。
他シューズとの比較
大森:ちなみにサイズ感はどうでしょうか。
藤原:私はメンズ25.0cmを履いています。他ブランドのシューズと同じようなサイズ感です。かかと、甲周りがしっかりとしています。フィット感が気持ち良く感じます。
おすすめのランナー・使用シーン
大森:藤原さんが特におすすめだと感じるのはどのようなランナー、シーンですか。
藤原:かかとのサポートが非常に強いので、足の内側にストレスを抱えているランナーは『GEL-KAYANO』がおすすめです。
大森:膝が痛いと言っても、外側が痛いのか、内側が痛いのかによって変わってくるということですね。内側のトラブルを抱えているランナーは『GEL-KAYANO 29』がいいということですね。ちなみに、価格は17,600円(税込)。こだわりが詰まっているシューズにもかかわらず、お得に感じてしまいますね。
藤原:リーズナブルですので、最初から贅沢に走りたい方は『GEL-KAYANO 29』がおすすめですね。
大森:履きたいという方も多いのではないでしょうか。ぜひ、店頭で足を入れてみると魅力を感じると思いますので、試し履きしてみてください!
シューズアドバイザー・藤原岳久さんによるアシックス『GEL-KAYANO 29』のレビューをお届けしました。新たな年を迎えて、ランニングを始めたい方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
詳細情報
アシックス|GEL-KAYANO 29
・価格:¥17,600(税込)
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藤原 岳久さん
F・Shokai 【藤原商会】代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
藤原商会オフィシャルサイト