客室乗務員の個性を輝かせる、ランニングと相棒ウォッチの魅力とは?
Dec 24, 2019 / OTHER
Dec 24, 2019 Updated
ワークライフバランスを実現できている人からは、いつでもポジティブなエネルギーが放たれています。今回は、そんな人物をピックアップ。海外在住で客室乗務員として充実した日々を過ごしながら、『LOL Run Crew』というランニングコミュニティの代表も務める森下理沙さんに話を聞きました。
「仕事とプライベートを分けて考えるのは、もったいない。好きなことに時間を惜しみなく使えると、人生は幸せだと思う」という森下さん。趣味である絵描きからランニングまで、毎日の過ごし方のすべてが良い仕事をする源になっているそう。そんな森下さんの日々の“こだわり”とは?
客室乗務員としての “こだわり” は?
――広告代理店から客室乗務員に転職した異色のキャリアをお持ちです。キャリア転換の理由を教えてください。
広告代理店では、営業としてCMからイベントまで多岐にわたり広告の仕事に携わっていました。最初は、不特定多数の人に影響を与え、多くの人を喜ばせられる仕事に、やりがいを感じていました。でも、大学の頃に並走しながらペースメイクをするペーサーの仕事をしていたときに感じていた、“一人ひとりに寄り添うことが好き”という気持ちを思い出すことが多くなりました。学生の頃から、ランニングをしながら一人の人と向き合って、悩みを聞いたり、話をする時間がすごく好きだった。それで、客室乗務員の仕事に就くことを考えはじめました。
――一人のお客さんに向き合うなら、ホテルマンなど接客業の選択肢もありますよね。客室乗務員を選んだ理由はなんでしょうか?
再会した親友が客室乗務員になり、輝いていたことと、家族が航空関係の仕事に就いていて、子どもの頃からよく海外に行き、飛行機を身近に感じていたことが大きな理由です。父から世界中を走り回る動画が送られてくるたび、私も知らない世界をこの足で走りたいと思っていました。でも、私のなかに客室乗務員は女性の仕事だとか、ルーティンの仕事だという意識もあって、誰にでもできる仕事ならやりたくないと思っていたんです。
でも、考えているうちに、本当に自分がやりたい仕事は客室乗務員にあるんだと気がつきました。周りの目を気にして、その道を避けていたんだなって。実際にやってみると、誰にでもできる仕事ではありません。偏見を持っていた自分が恥ずかしくなりました。今は、すごく素敵な職業だと思っています。
オンでもオフでも、好きなことに時間を惜しみなく使う
――客室乗務員は、フライト時間によって勤務が不規則で、時差もあるので、プライベートの時間を取るのが大変そうなイメージがあります。森下さんは、オンとオフの切り替えにどんな “こだわり” を持っていますか?
仕事は人生の多くの時間を使うものなので、仕事とプライベートを分けるという考え方はもったいないと思っています。好きなことに時間を惜しみなく使えるのは、幸せですよね。仕事でもプライベートでも、人の役に立てたり、誰かを助けて喜んでもらえたりすることに幸せを感じます。私の個性を生かして、自分にしかできないやり方で人に喜んでもらいたい。例えば、友人にサプライズをするときでも、皆が想像していないようなことをして驚く顔を見たいんです。
――仕事とプライベートを分けず、毎日を全力で過ごしているんだなって伝わってきます! ただ、忙しい毎日のなかでリセットする時間は必要ですよね? 森下さんは、どんなリフレッシュ方法を取り入れていますか?
客室乗務員の仕事をはじめてからは、いろんなやり方で、自分を健康にする方法を見つけています。食事は、自分の体に向き合って本当に欲しいものは何か、何を食べたらHappyでいられるかを考えて食べます。絵を描くことが趣味なので、没頭して描くこともリフレッシュの一つになっています。体はもちろん心も健康でいること、人にサービスをするとき、心が穏やかであることが大切です。どんなときも正直でいる、人に優しくする、仕事ではお客さんを一番に考えることが、私にとって心が健康でいるということだと思っています。
もう一つ、心身の健康を保つためにランニングをしています。ランニングはストレス発散にもなりますが、私にとって体を整えるためのものでもあります。不調を感じるときは、深夜に走りに行きます(笑)。
毎日を楽しくしてくれる。ランニングの魅力
――森下さんが考える、ランニングの魅力はなんですか?
いろんな街や人に出会えて、自分の世界が広がること。ニューヨークのセントラルパークで走ったときは、いろんな国籍の人が自分のペースで思いおもいに走っていました。馬やリスが大きな公園で共存していて、多様な社会があると気づかされます。シンガポールでは、日本では見たことのない小さくて可愛い鳥を横目に見ながら走りました。子どもの頃に読んだ絵本のシーンが、そのまま現実に出てきたようで、絵本の世界を走っている気分になったんです。自分が知っている世界は狭いと気がつくし、もっと挑戦できると思える。ランニング中の小さな発見から、考え方は変わると思います。
――森下さんのランニング中に欠かせないツールはなんですか?
『SUUNTO5』です。今までのスポーツウォッチにはない、オシャレなベルトの色が好きです。シュッとしたシルエットで、装着しているときの見た目が素敵なんです。走る前に目標のペースを設定しておくと、1キロごとに目標の達成度を知らせてくれる優れもの。走っているペースが目標からずれると、アラームが鳴ります。いろんなスポーツのモードがあるので、ランニング以外のシーンでも活躍してくれています。
――最近、ランニングで心を動かされた出来事を教えてください。
この冬、シンガポールを堪能したいと思って『シンガポールマラソン』に出場しました。すごくうれしかったのは、マラソンを通して現地の方2人と友だちになれたことです。並走しながらおすすめのマラソン大会を教えてもらって、ヘロヘロになった私に水をくれて、ゴールまで一緒に走りました。どの国のマラソン大会でも、完走するとかタイムを切るとか、参加者の皆が目標を持って一緒に走るって、すごいなと思うんです。人は目標があると、それに向かって練習するし、目標を達成したときは自信になる。私にとって、毎日が楽しくなり、目標を持てるものがマラソンなんです。
どんなシーンにもなじむ SUUNTO 5
SUUNTO 5は、歩数・カロリー・睡眠などのデータログから、ストレスと回復のバランスを分析し、身体のエネルギーレベルを常に把握します。だからこそ、トレーニングからデイリーまで、あらゆるシーンになじむ洗練されたデザインが嬉しい存在。
詳しくは SUUNTO 5 公式サイト から。
(文 石川歩/ 写真 Eliana)