【ニュートン】ランニングシューズ「アイザック」をレビュー。フォームを改善したいランナーにおすすめ
Jan 11, 2024 / SHOES
Jan 11, 2024 Updated
マラソンシーズンが佳境を迎え、次の目標に向けてトレーニングに励むランナーの中には、効率よい走り方やフォームの改善に取り組む方もいるのではないでしょうか。そんなランナーにおすすめのシューズ、ニュートン『アイザック』をご紹介します。
解説はRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さん。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
フォームを意識できるシューズ「ニュートン」
大森:今回ご紹介するアイザックですが、そもそもブランドの「ニュートンとは?」という方もいると思います。
藤原:ニュートンはアメリカのボルダーで生まれたブランドで、アウトソールの突起(Action/Reaction Technology)が特徴的です。前足部のアウトソールに突起がついていて、着地の時に重心移動を意識しやすい構造になっています。
大森:すごく分かりやすくて特徴的ですよね。
藤原:フォームを矯正するための意識づけには良いですし、そのフォームの方が速く走れるというランナーもいると思います。
デイリートレーナーとしても最適な「アイザック」
大森:それでは、新作の『アイザック』を見ていきたいと思います。
藤原:ニュートンを初めて履く方におすすめなシューズですね。
大森:矯正する感じが少し抑えめになっているということですか。
藤原:その通りです。普通にデイリートレーナーとしても履けますね。ただ、突起は感じざるを得ないと思います。
大森:確かに感じますね。実際に履きましたが、その履き心地が非常に良く感じました。
藤原:ミッドソールも反発弾性のある素材を使っていてソフトなんですけど、しっかりした安定感も備わっています。
大森:このシューズは、ニュートン初の8mmドロップということですが。
藤原:これまでのニュートンはベアフット的な価値観が強いブランドだったので、0mmドロップに近い低ドロップ設計でした。それがフォームを意識しやすいということだったんですけど、今回は思い切ってドロップをつけて、ロッカーを使った構造になっています。
大森:でも履いてみると、感覚的にはフラットに近いですよね。
藤原:重心移動がうまくできない方が意外と多いんですよね。それが突起をしっかり踏み込むことで、前にいく感覚がつかめると思います。フラットについているというランナーは、重心移動がしっかりできているランナーの感覚だと思いますね。
大森:なるほど。そういう感覚なんですね。
大森:履き心地も良いですよね。
藤原:アッパーもクセがないのも良いですね。ラストも広すぎないので、他のブランドが緩いと感じる方にも合うと思います。
大森:価格は22,000円(税込)となっています。
藤原:以前は他のブランドより価格帯が高いイメージですが、時代が追いついてきたのかそこまで高いシューズではないですよね。
大森:幅広いランナーが使えそうですよね。
藤原:ニュートンを知らなかった人はもちろんですが、以前のモデルを使っていたランナーも、その頃と全然違う感覚があるのでぜひ使ってほしいと思います。
大森:最近はマックスクッションやロッカーが強いとか、特徴が強いデイリートレーナーが多くなってきていますが、立ち返るシューズとして持っておくと良さそうな気がしました。
藤原:それはすごく良いですね。フォームとか走り方に弱点があると感じるランナーはぜひ履いてほしいです。基本はデイリートレーナーですが、テンポアップするにも踏み込みが意識できます。フォームを意識しつつ、安全に毎日使いたいという方にも良いと思います。
ニュートン独自のテクノロジーをしっかり残しながら、近年のトレンドも取り入れたデイリートレーナーモデル『アイザック』。フォームを意識するにも最適の1足をシューズラインナップに加えてみてはいかがでしょうか。
詳細情報
ニュートン|アイザック
・価格:¥22,000(税込)
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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)