【ナイキ】「ズーム フライ 5」の履き心地は?サブ4ランナーおすすめのレースシューズ
Nov 27, 2022 / SHOES
Nov 27, 2022 Updated
2017年に『ヴェイパーフライ』と同時に登場して以来、ナイキの定番ランニングシューズとしての存在感を放つ『ズームフライ』シリーズ。本記事では、最新シューズ『ズーム フライ 5』のアップデートをRuntripお馴染みのシューズアドバイザーの藤原岳久さんとレビューしていきます。
藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
ズーム フライシリーズとは
大森:ナイキ『ズーム フライ 5』が登場しましたが、藤原さんの印象はいかがですか。
藤原:一番のアップデートは、ヴェイパーフライやアルファフライに使用されている反発弾性の強い『ZoomX』フォームを使用していることです。
大森:シューズを裏返した底の中心の窓から見えている部分ですね。
藤原:はい。ZoomXフォームが他のシューズの端材を使用して作られていて、非常にサステナブルなシューズ。性能も反発弾性に優れている『アルファフライ』を期待させるようなシューズとなっています。また、価格がレーシングモデルに比べて低価格という点も魅力です。
前作から進化した点とは
藤原:重量は、これまで『ペガサス』シリーズよりも軽量に作られていましたが、今作はペガサスよりも重くなりました。
大森:従来は『ペガサス』が重量感のあるデイリートレーナー、『ズーム フライ』はテンポアップ向けの軽いシューズという位置付けでしたよね。
藤原:『ズーム フライ 4』はアッパーも軽量で、2層構造。足にフィットする設計が施されていました。対して『ズーム フライ 5』はしっかりとした形状で、重量が増しています。サポート、安定感をもたらすスタイルに変わったとも言えます。より幅広い用途、多くのランナーが履けるモデルに進化しています。
大森:反発力は感じますか。
藤原:はい。また、反発力だけでなく、接地感も安定しています。
サブ4を目指すランナーへぴったり
藤原:具体的には、前作と役割は変わりませんが、より多くのランナーが履けるシューズへ進化しています。テンポアップできるシューズでありながら、サポート力もしっかりしているのでサブ4.5やサブ4を目指すランナーにぴったりです。
大森:ペガサスとズーム フライ 4の中間の位置付けでしょうか。
藤原:そうですね。前作はアウトソールのラバーがほとんどなかったですが、今作は耐久性も強化されました。そのため、多目的に使えるシューズです。
大森:アッパーもサポートが強そうですね。
藤原:軽量で通気性もいいのですが、ヒール周りがしっかりとしています。
藤原:ミッドソールの上の部分と下の部分の硬度を変えていて、サポートや安定感にこだわった作りになっています。
大森:色が異なる部分の硬度が違うということですね。
他モデルとの履き分け方
藤原:『ズーム フライ 5』でカーボンシューズの履き心地を体験してから、ヴェイパーフライをレース用に履くのは良い選択肢だと思います。また、そこまで脚力に自信がない方はズーム フライをレースで履いてみてください。
大森:選択肢が広がりますね。価格は税込18,700円ですね。オールラウンドに使えるので、価格以上にお手頃かもしれませんね。
藤原:サブ3ランナーの方はジョグで履いたり、テンポアップするシーンで履くと気持ちいいと思います。耐久性もありますし、前作からさらに良いシューズへと進化しています。
シューズアドバイザー・藤原岳久さんによるナイキ『ズーム フライ 5』レビュー。リーズナブルに購入できるカーボンプレート搭載シューズをトレーニングやレースで体感してみませんか?
商品詳細
ズーム フライ 5
・価格:¥ 18,700(税込)
併せて読みたい
藤原 岳久さん
F・Shokai 【藤原商会】代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
藤原商会オフィシャルサイト