【デサント】「GENTEN-EL+」は耐久性が向上した薄底カーボンプレートシューズ
Sep 07, 2021 / SHOES
Sep 07, 2021 Updated
ラントリップ お馴染みのシューズフィッティングアドバイザーの藤原岳久さんと “薄底×カーボンプレート” 搭載のレーシングシューズデサント『GENTEN-EL+』について解説します。藤原さんはブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わって20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出した、走るシューズアドバイザーです。
「真実はいつも、底にある」薄底カーボンプレートシューズ
『GENTEN-EL+』は走ることへの原点を追求した『速さ』『記録』を求めるランナーに向けて作られた『GENTEN』シリーズ最新モデル。キャッチフレーズの『真実はいつも、底にある』の通り、近年のトレンドである厚底カーボンシューズではなく、クラシックな薄底シューズにカーボンプレートが搭載されたレーシングシューズです。
アウトソールとプレートにカーボン素材が配され、アウトソールには『グラフェン』と呼ばれるカーボン素材を使用した『グラフェンラバー』を採用。前作『GENTEN-EL』よりその面積を増やすことでグリップ性が向上しました。
また、履き入れ部分がメッシュになったことやソールが柔らかくなっており、見た目はほとんど変わっていませんが細かなアップデートがなされています。
藤原さんはGENTEN-EL+の履き心地を「自分の力を10とすると10の力が発揮されるシューズ」と評価。対して厚底カーボンシューズは「10の力で11〜12の力が発揮される」と表現しています。厚底カーボンシューズと比較するとどうしても物足りない印象があるものの、自分で地面を蹴る練習ができ、厚底カーボンシューズでより力を発揮するためのトレーニングにおすすめです。
ショートインターバルや速めのペース走におすすめ
国際陸連の定める800m以上のトラック種目では、ソールの厚さが25mm以内のシューズのみ使用可能。『GENTEN-EL+』はこの規定をクリアしていて、トラック・ロードともに使用することが可能です。しかし、トラック種目ではスパイクを使用する選手が多く、本作が使用される場面は少ないかもしれません。
そこで藤原さんがおすすめするのは、ショートインターバルや速めのペース走での使用。厚底カーボンシューズを使用した練習(テンポ走やペース走)の後に本作を使用することで接地感を得やすく、トレーニングの効率化が見込めます。
長距離でスパイク慣れされていない方、トラック種目に挑戦してみたい方を始め、自分の力で走る練習をしたい方におすすめの1足です。ぜひ足入れしてみてください!
DESCENTE|GENTEN-EL+
・価格:¥18,700(税込)
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藤原 岳久さん
F・Shokai 【藤原商会】代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
藤原商会オフィシャルサイト