「自分に合うランニングシューズを見つけるために走っている」 シューズレビューを発信するサブ3ランナーが明かす継続のモチベーション
Jan 06, 2026 / MOTIVATION
Jan 06, 2026 Updated

新たな1年が始まり、今年の目標に考えを巡らせる時期。ランナーであれば、春のマラソンや次のシーズンの目標を立てる人も多いことでしょう。
しかし、自分ひとりの意思や努力だけではなかなかハードなトレーニングを続けるのは難しいものです。そこで、ランニングを自分らしく楽しむランナーへ目標を追うモチベーションやトレーニングについてインタビュー。今回は、ベンチャー企業で働くかたわらサブ3を達成し、自身のYouTubeチャンネル『走れみんみん』でレースを走った様子やシューズレビューを発信する松田佳大さんにお話をうかがいました。
ランニングチームに入らず、独自の練習でサブ3を達成

ランニングを始めて4年、着実に自己ベストを更新してきた松田さん。今ではフルマラソン2時間58分11秒の実力を持ちます。
そんな松田さんは中高生時代、陸上競技に打ち込んでいたそうですが、再びランニングを始めたのは33歳のとき。始めたきっかけは「健康診断で中性脂肪にE判定が出て、精密検査を受けたことで運動する決意を固めた」と言います。
走り始めた頃からサブ3が目標だったとのこと。当初から3時間切りの大台を目指した理由について問われると、「もともと勝負事が好きなんです。たとえば箱根駅伝を見終わった後に自分はなんで見ている側なんだろうって悔しさが込み上げてきます。本気で打ち込んで最後に泣くのか、笑うのか、そういうチャレンジをしたかった」と思いを明かしました。
大きな目標を目指すにあたって、多くのランナーはランニングチームに所属しますが、松田さんはあえてそれを選ばなかったそう。「もちろん一緒に頑張る仲間がいるのは憧れる」と前置きした上で、自分に合う方法を取り組むことを優先したと語ります。

「フルマラソンで3時間20分まではジョグだけでタイムを縮められたんです。そこからはポイント練習を取り入れる必要があったので、知識を体系的に学ぼうと思って『ダニエルズのランニングフォーミュラ』や『リディアードのランニング・トレーニング』などの本を買いました。練習会に行かなかったのは、自分のやりたい練習をできるとは限らないと思ったから。自分で練習計画を立てて、最終的にはリディアード式のトレーニングを続けてサブ3を達成しました」
目標のレースに向けて、2ヶ月ほどはジョグで基礎をつくり、その後ポイント練習や閾値走などのトレーニングを取り入れることがサイクルになっていると話します。松田さんはこの方法を取り入れて、自己ベストを狙った大会ですべてベスト更新を達成。改めて自分に合うトレーニングを取り入れることの重要性を実感させます。
ランニングを続けるモチベーションは「ランニングシューズ」
一方で、ランニングを続けるモチベーションについて「ランニングシューズ」が走る原動力になっていると即答。意外にもストイックに走る生活は苦手だと言い、「いろいろなランニングシューズを履くのが楽しいから走っています」と松田さんは語ります。

「ランニングを始めて最初に買ったランニングシューズが足に合わなかったんです。その後、別のショップで勧められたブルックスの『Ghost13』に足を入れたらとても感触が良くて。それから自分の足に合うランニングシューズを見つけたいと思って、たくさんのランニングシューズを履くようになりました」
また、ランニングシューズの好きな理由は、それぞれのモデルによって走り心地が全く違うと語り、「同じモデルでもカラーが違うと足当たりが変わったように感じるんです。その細かい差異を感じるのが楽しくてランニングシューズにハマってます」と熱を込めて話します。

1年前から始めたYouTubeでは自身の視点からランニングシューズをレビューする動画を数多く投稿している松田さん。
「細かい技術の話よりも、足当たりが柔らかいとか硬いとか、あのシューズに似ているとか、できるだけ自分の足で感じたフィーリングを言葉にして話すことを意識している」とレビューに対するこだわりを明かしました。
ちなみに、今好きなランニングシューズは?と質問すると、ニューバランスの『FuelCell SuperComp Elite v5』を挙げた松田さん。
サブ3を達成したレースをはじめこれまで勝負シューズにはサッカニーの『エンドルフィン プロ 4』を選んできましたが、「FuelCell Eliteは自然な反発感が気に入っていますね。多くのカーボンシューズが自分にとって反発力が大きすぎるので、ちょうどいいシューズを探していたんですが、このシューズがぴったりでした。今後のレースで履いてみたいです」と独自の視点とともにコメント。
タイムだけではないランニングの楽しみ方を増やしたい
松田さんはサブ3を達成したその後、タイムだけではない楽しみ方の大切さにも気づいたとのこと。
「3時間を切るまでは自分との闘いだと思ってトレーニングをやってきました。でも、そのラインを超えると周囲のもっと速いランナーが気になるようになりました。自己ベストを出しても、ライバルの人がもっと速いタイムで走っていたり、同じレースを走ったインフルエンサーに負けていたりする。そのことに落ち込む自分がいるので、勝負として楽しみつつも他の楽しみ方も増やしていきたいです」

この1年で富士五湖ウルトラマラソン(FUJI 4LAKES 100km)や富士登山競走など、これまで経験したことのないレースにも参加。どちらもマラソンとは全く異なる厳しさを感じたと言い、中でも富士五湖ウルトラマラソンの思い出を「100kmはやっぱり人生で1番きつかった」と振り返りました。
様々な大会への参加を経て、今はもう一度、マラソンでタイムを狙って走っていきたいと意気込みます。

さらに、「なかなか家族に応援に来てもらうタイミングがなかったので、家族と一緒にマラソンの遠征をしてみたいですね。あとは、いつかトレイルランのロングレースやサハラマラソンも走ってみたいです」と楽しみが広がる今後の目標を語りました。

多くのランナーにとって、ランニングを続けるためにモチベーションは必要不可欠。1つの目標を目指すだけでは苦しくなってしまうこともありますが、松田さんのようにランニングシューズや他の楽しみ方を取り入れてみると、ランニングをより楽しく続けられるかもしれません。
(文・写真:木幡真人)
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