【アシックス】新作「GEL-KAYANO(ゲルカヤノ)31」登場! シリーズ愛用ランナーたちも絶賛の理由とは?

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長年、多くのランナーに愛されてきたアシックスの定番デイリートレーナーモデルの最新作『GEL-KAYANO 31』が登場しました。多くのランナーから注目を集めた前作でしたが、今作はどのような進化を遂げたのか。今回もRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが徹底解説します。

藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。

スタビリティ色が再び強くなった定番デイリートレーナー

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(左から)ラントリップ代表・大森、シューズアドバイザー・藤原岳久さん

大森:今回はアシックスの『GEL-KAYANO 31』を紹介します。アシックスの中でも、スタビリティに特化した安定性を重視したモデルですね。

藤原:本シリーズは代々、樹脂製のサポートパーツが充実しており、まさにスタビリティモデルの優等生のようなシリーズでした。

大森:確かにこれまでは強めに固めていくスタイルでしたよね。『GEL-KAYANO 30』から内側のサポートが押し返すスタイルへと大きくアップデートして話題になりました。

藤原:それが『4Dガイダンスシステム』です。スタビリティのサポートパーツが柔らかくなって、前作のレビュー記事・動画では「ニュートラルスタビリティ」というような言い方をしたと思います。

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藤原:今作は前回よりも内側のサポートが強化されました。シューズの見た目は外側に傾いていて、足が内側に倒れやすい人や、膝や関節に負担をかけやすい人に安定感をもたらしてくれます。オーバープロネーションをサポートする部分が分かりやすくなり、同じカテゴリーのシューズ『GT-2000 12』との差がより分かりやすくなったのではないでしょうか。

大森:前回はややニュートラル寄りにしたものを、今回は再びスタビリティモデル寄りの一足に戻してきたということですか。

藤原:そうですね。ランナーのタイプによってシューズを選びやすくなっており、例えば足の外側が張ったりO脚の方は『GEL-NIMBUS 26』がおすすめ。シューズのラインナップが差別化されています。

大森:細かくラインナップされているアシックスだからこそ、あえて分かりやすくしているのだと感じられます。

藤原:だから今作は海外のランナーからの評価も高いですよ。

大森:前作はスタビリティシューズが苦手なランナーでも受け入れやすいシューズでした。今作はあえてスタビリティを高めたことで評価する人もいるんですね。

藤原:間違いなくニーズがあるカテゴリーですからね。蹴り出す時まで内側に入ってしまうランナーにとっては、蹴り足も正しい位置に矯正してくれますから。自分ができないことをしてくれるシューズですね。

大森:自分がオーバープロネーションタイプかどうか判断するポイントはありますか。

藤原:使い古したシューズの内側が極端に擦れていたら、オーバープロネーションである可能性が高いです。あとは蹴り出し時や着地時に内側に入っている場合も要注意です。

ウォーキングから初マラソンまで最適なマックススタビリティシューズ

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大森:スタビリティモデルのシューズは硬いイメージが多少ありますが、履き心地の印象はいかがですか。

藤原:適度にソフトな感触で、より使いやすくなったと思います。柔らかくはないですが、しっかりバウンドを感じますね。

大森:前作よりもプラットフォームの内側が明らかに広くなっていますよね。

藤原:アウトソールがヘリについていないくらい、ミッドソールが漏れているのは見たことないですね。

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大森:どんなランナーにおすすめですか。

藤原:初めてのフルマラソンや、日常のジョギングには最適ですね。あと最近の厚底カーボンシューズに慣れてしまい、ゆっくりジョグするときにシューズの剛性が合わないランナーも多いです。そういった方がレースシューズを使う前に、コンディションを整える目的で使うのも良いと思います。

大森:速く走れる人が履くのも良さそうですね。

藤原:前作よりも硬さや重さを意識した作りになっていて、バランスの良いマキシマムなスタビリティシューズと言えるでしょう。いろんなランナーに使ってもらえると思いますし、ウォーキングするときにも最適ですよ。歩くときは足首が動かず安定感を感じます。ウォーキングをベースにしながら走ることを楽しみたいランナーには、非常にサポートしてくれるスタビリティだと思います。

大森:前作が革新的にアップデートされたものが、今作になってKAYANOらしさを取り込んできました。GEL-KAYANO 31で走るのが楽しみですね。

藤原:地球環境に優しい一足であることにも注目です。

大森:カーボンフットプリント(シューズの製造過程で発生する温室効果ガスの推定排出量)が前作の10.7㎏から10.6㎏にアップデートされましたね。

藤原:アシックスのこだわりを感じます。

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スタビリティモデルとして、確固たる地位を築き続けるアシックスの『GEL-KAYANO』シリーズの最新作。これから訪れるマラソンシーズンで、レースやトレーニングで多くのランナーの足元を支えることになりそうです。

詳細情報

アシックス|GEL-KAYANO 31

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出典:asics.com

価格:¥20,900(税込)

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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)

FS☆RUNNINGオフィシャルサイト

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