【ホカ】人気ランニングシューズ「MACH 6」を徹底レビュー。歴代モデルを愛用してきたシューズアドバイザーはどう見る?
May 03, 2024 / SHOES
Jul 03, 2024 Updated
“厚底クッション”が代名詞とも言えるシューズブランド『ホカ』。その中でテンポアップモデルとして定着している『MACH(マッハ)』シリーズから、最新作の『MACH 6』が登場。同シリーズを愛用してきたRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが、今作のアップデートポイントを解説します。
藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
MACHはバランスのとれたテンポアップシューズ
大森:今回はホカの『MACH 6』のレビューですが、MACHもあっという間に6代目ですね。
藤原:前作も非常に好評でしたよね。履いている方も非常に多かったんじゃないでしょうか。
大森:私の周りにもいましたね。
藤原:実は、前作の『MACH 5』で一番好きなところが、アウトソールがラバーレスだった点なんです。接地感がすごく良いんですよ。
大森:今作は前面にラバーが張られていますね。これによってどのような変化があるのでしょうか。
藤原:ラバーが配置されることによって、MACHの魅力である反発性が損なわれるのではないかと心配していました。しかし、足を通してみると杞憂だったことを実感しました。しっかりチューニングされているんです。前作はミッドソールを2層構造にして、ラバーレスのEVAがアウトソールを兼ねていましたが、今回は全面的に超臨界発泡によるスーパークリティカルフォームのEVAミッドソールへ変更されています。
大森:触れるとフワフワしていますよね。
藤原:ラバーがある分、調整されたクッションになっていると思います。とてもソフトなフィーリングで接地はダイレクトではありませんが、柔らかくて反発性を感じます。
大森:なるほど。使いやすそうですね。
藤原:クセもないんです。シュータンはガセットタン、アッパー全体はジャガードメッシュとなりフィット感が良いと感じています。幅が広い方にはワイドモデルもあるのもポイントです。
藤原:気になる点といえばラバーが付いている分、前作よりもやや重さがある点くらいですね。
大森:28.0cmで232gとなっていますね。
藤原:前作から10gくらい増えてますね。
大森:価格も22,000円と前作より上がっていますが、ラバー分の耐久性も上がっていますからね。
幅広いシーンに対応し、「MACH X」との履き分けもおすすめ!
藤原:今では『MACH X』もラインナップされていますが、それの兄弟のような感じ。MACH Xと同じスーパークリティカルフォームの流れもくみ入れています。
大森:2足の違いはどんな点ですか。
藤原:MACH XはPEBAプレートによって、前にしなる履き心地がありますよね。ミッドソール上層部にもPEBAフォームがあることでだいぶ感じが変わります。
大森:どんなシーンで履き分けますか。
藤原:MACH Xはやはりレース寄りですね。それに対してMACH 6はテンポアップ、ワークアウトに向いていると思います。
大森:つまり2足セットでも使えるということですね。
大森:最後にどんなランナーへおすすめですか。
藤原:これまでも学生ランナーも結構使っていた印象です。市民ランナーにもおすすめで、速めのジョグからワークアウトまで幅広いシーンに良さそうです。
大森:耐久性アップは、まさに学生にとって嬉しいですね。
藤原:デイリートレーナーでもありながら、バウンドがあるテンポアップシューズという感じ。非常に良く仕上がっていると思います。
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ランナーのレベル、用途に限らず使えるバランスの良いアップデートとなったMACH 6。それぞれのランニングライフにフィットする、お気に入りのシーンで試してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
ホカ|MACH 6
・価格:¥22,000(税込)
・重さ:232g(メンズ28.0cm)/ 189g(ウィメンズ25.0cm)
・ドロップ:5mm
【動画からご覧の方はこちら】
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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
FS☆RUNNINGオフィシャルサイト