インソールがミッドソール!?On『Cloudboom Strike 2』は“最後まで脚を残す”ために生まれた一足

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Onのトップレーシングモデル『Cloudboom Strike』シリーズが、約2年ぶりにアップデート。新作『Cloudboom Strike 2』には、新たなクッショニングシステム『CloudTec Sphere™』が搭載されました。新技術に加えて約20gの軽量化を実現しながら、価格は前作より抑えられています。

こちらの記事では、今作の進化について、シューズアドバイザーの藤原岳久さんに解説していただきました。

勝負どころまで“脚を残す”レーシングシューズ

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『Cloudboom Strike 2』が目指したのは、レース終盤まで持続するスピードです。軽さや反発力だけを追求するのではなく、衝撃を吸収しながら効率よく前へ進み、勝負どころまで脚を残せるように設計されています。

「今は多くの選手が高性能なシューズを履き、同じようにトレーニングを積んでいます。勝負を分けるのは最後の100mや1km。そこまでいかに脚を残せるかが重要です」(藤原さん)

本作が重点を置くのは、速さを生み出すことよりも、そのスピードを最後まで維持することです。

『CloudTec Sphere』は、溝のことではない

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今作最大のトピックが、新技術『CloudTec Sphere』です。ソールに刻まれた溝が目を引きます。

藤原さんは「『CloudTec Sphere』が指すのは、溝ではなくソール全体で機能するクッションシステム」と話します。精密に設計された溝と、クッションのポッド部分、そして後述する上層のフォームまでを含めた構造全体を意味します。

かつての『CloudTec』は、ゴムを貼り合わせた構造から穴を設ける構造へと形を変えてきました。ブランドの歴史はまだ十数年ですが、その進化のスピードには驚かされます。

インソールのように見えて、実はミッドソールの一部

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そして、藤原さんがもっとも驚いたという点が、シューズの内部構造です。

『Cloudboom Strike 2』には、取り外し可能なミッドソール上部が採用されています。見た目は厚みのあるインソールに近いものの、クッショニングを生み出すミッドソールの一部です。

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カーボンファイバー配合の『Speedboard®』を上下の『Helion™ HFハイパーフォーム』で挟み、足裏に近い位置にも反発性のあるフォームを配置。これにより、履いた瞬間からソフトで弾むような足当たりを感じやすくなっています。

この接地時の柔らかさは、「これまでに感じたことのないもの」だと藤原さんは話します。

なお、ソールを取り外せる構造ではありますが、市販のインソールへ安易に交換すると、本来のクッション性やフィット感が変わる可能性があるため注意が必要です。

着地の瞬間、“ウイングが出る”ような安定感

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藤原さんが実際に走って印象的だったと話すのが、着地したときの安定感です。溝があることで、接地の瞬間にクッションのポッドが外側へ広がるように潰れ、それが安定感を生んでいるといいます。

「着地のときに、ソールのウイングが出るような感じがしました。柔らかくてぐにゃっとするのかと思うと、ウイングが出る。だから着地がとても安定します」と藤原さんは表現します。

トップレーシングモデルには、軽くて弾む一方で不安定になりやすいという課題がありました。本作はその点を構造によって解決しています。

自己ベストを狙うランナーの“終盤の不安”を消す一足

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『Cloudboom Strike 2』は、ハーフマラソンやフルマラソンで自己ベストを狙うランナーにおすすめです。とくにレース後半のペースダウンが課題の方や、反発力だけでなく着地時の安定感も求める方と相性がよいでしょう。

「10年以上シューズレビューに関わる仕事をしていますが、このような構造のアイデアは初めてです。Onらしいテクノロジーが詰まった一足です」と藤原さんは話します。

速さだけでなく、終盤まで走りを維持する機能を備えた本作。レースシューズに新しい感覚を求めている方は、ぜひ足を入れてみてください。

詳細情報

On|Cloudboom Strike 2

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・価格:¥35,200(税込)
・重量:191g(メンズ26.5cm)

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【プロフィール】

藤原岳久さん

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FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 / JAFTスポーツシューフィッター
元メーカー直営店店長,販売歴20年以上

・ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)

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