『ASICS SPEED WORKSHOP』飽くなき向上心に応える場所で、しのぎを削る仲間と出会う
Aug 31, 2018 / EVENT
Apr 26, 2019 Updated
フルマラソンの自己記録を縮めたい人にとって、共に楽しみ、競うことのできる仲間の存在は大切。そんなランナーにとって最適なイベントがアシックスの開催する『ASICS SPEED WORKSHOP』です。スピードトレーニングと講習の組み合わせで、アタマとカラダの双方から、走力向上に向けたアプローチをはかっていく本格派イベント。5回目となる今回の模様をレポートします。
思い切り走れる仲間と親しみやすいコーチ陣
「全力で5キロを走ったあと、満身創痍の状態から更に追い込みますよ」
トレーニング開始前、コーチの斉藤太一さんの声が響くと、29名の参加者の顔が引き締まりました。
6月16日、江東区有明の『ジョグポート有明』で行われた『ASICS SPEED WORKSHOP』は、主にフルマラソンでサブ3.5(3時間30分)〜2.5(2時間30分)の走力を持つ中級〜上級ランナー向けのイベント。シューズなどのギアに関する情報や、自身のタイム向上に向けた情報交換の場としても機能し、ランナー間の口コミも手伝って、開催は今回で5回を数えます。
セッションの内訳は、前半はトレーニング、後半は講習という構成。前半ではインターバルやタイムトライアル(TT)など、“SPEED WORKSHOP”の名の通り、スピード系トレーニングが中心。後半は、スタッフによるランニングに関する座学を通じて、ランニングに関する知識を吸収し、体系的に自身の走力をアップさせることが狙いです。
「自分と同じか、走力がさらに上の人が集まるので、トレーニングに最適ですし、コーチ陣との距離が近いことも魅力です」と話すのは、運営を担当する畑中梓さん。
『ASICS SPEED WORKSHOP』では、アシックス製のシリアス・ランナー向けのランニングシューズのレンタルが可能。『SORTIE JAPAN SEIHA』、『SORTIE MAGIC RP』、『SORTIE MAGIC LT』、『TARTHER ZEAL』の中から、自分に感覚や走力に見合ったシューズを選択し、スピードトレーニングに備えます。
“追い込む”からこそ生まれる充実感と悔しさ
この日のメニューは、ジョグポートに近接する東京臨海広域防災公園内での5000mTTの後、橋の往復を利用して1500mを2本。
この練習会では、当日集合してからのメニュー発表の為、TTと聞いて身構える人も。フルマラソンの目標タイムを目安に3時間30分から2時間30分以内まで、10分刻みに7グループに分かれ、5000mに換算した目標タイムを設定して走ります。
「ゴールタイムと目標タイムの差によって、スピードが不足しているか、スタミナが不足しているかが分かりますよ」と、コーチの小谷浩さん。
ウォーミングアップ、小谷さんリードによる静的、動的ストレッチを終え、TTがスタート。各グループを牽引するランナー、後方に付けて力を溜めるランナー、ギアチェンジして集団から飛び出ていくランナーと、各々のスタイルでの走りを展開します。終盤に差し掛かるにつれて、苦しさの中に、充実感の溢れた表情を浮かべながら5000mを走りきりました。
この日初参加の三田村美南さんは、最終ランナーとして21分でゴール。フルマラソンで3時間10分台のベストタイムを持つたかみなさんの目標タイムは20分。「1分遅れちゃいました…」と悔しげな表情を見せながらも、「練習でのタイムトライアルは初挑戦でしたが、おかげでスピードと心肺機能強化という課題が見つかりました!」と満足げな表情。
「とにかくレベルが高いです。サブ2.5を目標にする人たちと一緒に練習できるのは贅沢ですよね」(三田村さん)
TTを終えると、橋の往復を利用して1500mを2本。前半と終盤のアップダウンがTT直後の身体にこたえます。
全メニューを終えると、クールダウンも兼ねてジョグポートまで戻り、座学パートへ。今回のテーマは、事前のアンケートで取り上げてほしいテーマを受けての二種類。ひとつはインターバルなどのスピードトレーニングについて、もうひとつはモチベーションアップについて。
走力アップの為に重要な指標であるVO2Max(最大酸素摂取量)。その向上の為に不可欠なインターバルトレーニングについて、アシックスの小林優史さんによる約30分の講習が行われました。筑波大学でランニング理論を研究していた小林さん。専門知識豊富な小林さんによるトレーニングノウハウをたっぷり吸収できるパートとなりました。講習の後半は、池田美穂コーチから、“モチベーションアップの為のギア選び”についてのレクチャーもあり、盛りだくさんの内容です。
参加ランナーに負けじとコーチも奮起
参加した方達の感想の多くは“トレーニング強度”と“情報交換”についてのもの。
参加した小澤智宏さんは、社会人になってからランニングにハマり、今では会社の陸上部に所属し、この日のTTでもサブ2.5グループで快走を見せていました。
「楽しくて、初回から参加しています。実力が近い人と走れるというのもありますが、会社の陸上部では仕事の関係で集まれないこともあるので、こういうイベントで楽しみながら刺激を得られて、懇親会で練習内容の情報共有もできるのは凄く良いですね」(小澤さん)
座学の講師を務めた小林さんも、実はフルマラソンで2時間24分の走力を持つエリートランナー。「会社に入ってから、あまり走ってなかったんです」と話す小林さんですが、『ASICS SPEED WORKSHOP』への参加を通じて、ランニングへのモチベーションが再燃していると言います。
「トレーニングに講義、そしてその後の飲み会でも、皆さんモチベーションが高く、とても盛り上がります。ここまで密なイベントはなかなかないと思いますよ。参加者同士の情報交換の輪も広がりますし、とても良い機会ですよね。参加者の方々も、周りのランナーと誘い合わせて来てくれているので、どんどん規模も大きくなっていますし。ランナー同士で仲良くなって、他の練習会や大会で一緒になったりしているみたいです。私自身にとっても、刺激になってますね」
ランナー同士が繋がる場へ
前述の畑中さんは、「参加ランナーの方もあっという間に増えていっていますが、参加者の皆さん同士、顔見知りになって、ひとつの居場所だと思って頂けたら良いですね」と言いながら、「イベントの連続というよりも、もう少しランニング・コミュニティとしての運営にシフトしていきたいとも思っています」と話します。
ランニングを楽しみたい、でも、自分にも仲間にも負けたくない――
『ASICS SPEED WORKSHOP』には、そんなランナーの気持ちに応える、十分すぎるほどの環境が揃っていました。
ASICS SPEED WORKSHOPは9月も開催
9月22日(土)開催のイベント会場は7月にオープンしたばかりのアシックスラン東京丸の内。
レースシーズンに生かせる『調整方法』を学び、スピードを身につける実践的なトレーニングを行います。同じ志を持った仲間とスピードに磨きをかけよう!。
イベント後は参加者全員とアシックススタッフで懇親会。アシックスのコーチも参加します。ワークショップを通じて感じた疑問・質問などアドバイスをもらえる機会がありそう。スピードを求めてトレーニングに励むランナー同士の交流は、きっと新しい刺激に繋がるはずです。今後開催されるスピードワークショップに継続的に参加することもできるので、ランニングに対する価値観を共有し、仲間を見つける機会にも。
魅力的な充実したコンテンツが揃ったイベントは申込多数の場合は抽選となります。参加希望の方は以下のフォームからぜひエントリーを。フルマラソンのシーズン前のこの時期にレースに向けたスピードを極めてみては。侍魂をもつ皆さまからのエントリーをお待ちしています。
日時 | 2018年9月22日(土)8時開始 ※小雨決行、荒天中止 |
場所 | アシックスラン東京丸の内(東京都千代田区丸の内2丁目5−2 三菱ビル) |
募集 | 新規15名 |
募集期間 | 2018年8月31日(金)から9月12日(水)まで |
スケジュール | 7:30受付開始&着替え 8:00 座学(レースに向けての調整方法について) 8:45 移動 9:00 トレーニングスタート 11:00 トレーニング終了、シャワー 12:00懇親会スタート(別会場に移動) 14:00 終了予定 |
コーチ | 小谷浩、他アシックスコーチ陣 |
参加費 | 2000円(懇親会飲食費含む) |
申込み | エントリーはこちら |
備考 | ※参加費 2,000円(別途施設使用料・登録料がかかります) ※当選発表は9月14日(金)を予定しています。 ※雨天などの理由により、開催内容を変更する場合がございます。 ※健康を害さないよう体調管理は各自の責任において無理のないように実施してください。 ※体温調節のしやすいウェア(吸汗速乾性の高いもの)でご参加ください。 ※給水ドリンクは必ず各自でご用意ください。 ※当日は試履きシューズをご用意いたしますが、必ずご自身のシューズを持参してご参加下さい。 |