カーボンシューズで足が疲れる人へ。プロが教えるプレートなしシューズ3選
Aug 22, 2026 / SHOES
Aug 22, 2026 Updated

厚底カーボンシューズがランニングのトレンドとなった昨今は、レースだけでなく、日々のジョグでも履くランナーが増えています。一方で、「以前より足が疲れやすい」「ジョグでも負担を感じる」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
今回は、ランニングコーチ・シューズコンサルタントの大野颯さんをゲストに迎え、日本一走るアナウンサー・長谷川朋加さんが聞き手として、カーボンシューズとの付き合い方、普段の練習では何を履けばいいのかうかがいました。
カーボンプレートは「速く走る日」に活用する

カーボンプレート搭載シューズは、高い推進力を得られることから、レースやスピード練習向けの用途で多くのランナーに支持されています。しかし、プレートには硬さがあるため、使い方や走り方によっては足裏やふくらはぎなどに疲労を及ぼすこともあります。「カーボンプレートは非常に硬い素材です。手持ちのプレート入りシューズを曲げてみてほしいのですが、まったく曲がりません。その硬い素材が入った状態で何万歩も着地を繰り返すと、足底筋膜などにいつも以上に負担がかかります」

大切なのは、なぜカーボンシューズにその機能が搭載されているかを考えることだと大野さんは続けます。
「カーボンシューズは速く走るために搭載されていることが多いです。だから、皆さんが一番速く走りたい時であるレースでぜひ使っていただきたい。一方で、普段の練習、とくにジョギングでは、速く走る必要はないはずです」
ジョギングシューズは、安定感を高め、ゆっくり長く走るための設計が施されています。だからこそ、目的に応じたシューズ選びが必要だと大野さんは話します。カーボンシューズは日常的に履き続けるのではなく、ここぞという場面で使うことがポイントです。
“カーボン疲れ”の解決にはスーパートレーナー!
とはいえ、普段の練習でスピードを高めたい、あるいは長い距離を楽に走りたいという方も多いはずです。カーボンシューズを履かずにクッション性や反発性を得たい方へ、大野さんがおすすめするカテゴリーが「スーパートレーナーシューズ」です。
スーパートレーナーに厳密な定義はありませんが、大野さんは「ソールの厚みが40mm前後から50mm程度あり、軽量で反発性の高いミッドソールを備えたトレーニングシューズ」と捉えています。
カーボンプレートは入っていないものの、スピードも出しやすく、長い距離も走れます。
「カーボンプレートで疲労を感じる方には、こういうシューズもあるとぜひ知ってほしい」と大野さん。
大野さんおすすめのスーパートレーナー3選
ここからは、大野さんおすすめのスーパートレーナー3足を紹介します。
長い距離を楽に走るなら『CLIFTON PRO』

1足目は、HOKA『CLIFTON PRO』です。かかと部の厚さが42mmあるミッドソールと高いクッション性を備え、長い距離をゆったり走りたい日に適しています。
ミッドソールには、スーパークリティカルフォームを採用した『PROGLIDE+』を搭載。HOKAらしい、前に転がるような推進力とノンプレートながらボヨンっと弾む反発感を得られ、日々のジョグから20km以上のロング走、ペース走まで幅広く対応します。
「3足のなかでは、もっともクッション性を重視したモデルです。転がるような推進力は長い距離を楽に走りたい方にはおすすめです」と大野さんは解説します。
日々のジョグを中心に使いつつ、週末のロング走にも対応できるシューズを探している方に向いています。
インターバルもこなせる軽快さ『ディヴィエイト ピュア ニトロ』

2足目は、プーマ『ディヴィエイト ピュア ニトロ』です。
カーボンプレートを搭載せず、軽量ながら弾力のある『NITRO FOAM』によって反発性を生み出しています。約220gと軽量で、今回紹介する3足のなかでは、とくにスピードを出しやすい一足です。
速めのジョグやペース走はもちろん、インターバルのようなスピード練習にも活用でき、大野さんは次のように解説します。
「実際に『ディヴィエイト ピュア ニトロ』で400m×15本のインターバル走を行いました。プレートがなくとも自然な重心移動と推進力があり、しっかりスピードを出せましたが、翌日に疲労が残りづらい感覚がありました」
ノンプレートならではの自然な屈曲性と軽さは、カーボンシューズとは異なる走り心地を求めるランナーにとって魅力となりそうです。
弾むような反発を楽しむならアディダス『ADIZERO EVO SL』

3足目は、アディダス『ADIZERO EVO SL』です。
ミッドソールには、レーシングモデルにも採用されている高反発素材『LIGHTSTRIKE PRO』をフルレングスで搭載。プレートを使用せず、フォームの反発によって弾むような走り心地を生み出しています。
「3足のなかで、もっとも反発を感じやすいモデルです。普段のジョグからスピード練習まで対応でき、ランナーによってはレースでも使えると思います」と大野さんは解説します。
推進力を感じながらテンポよく走りたい方や、トレーニングからレースまで幅広く使える一足を探している方におすすめです。ランニングシーンだけでなく、普段のコーディネートに取り入れやすいデザインも魅力です。
カーボンシューズをやめるのではなく、使いどころを分ける

今回紹介した3足は、それぞれ得意とする場面が異なります。
長い距離を楽に走りたい方にはHOKA『CLIFTON PRO』、速めのジョグやインターバルに使いたい方にはプーマ『DEVIATE PURE NITRO』、弾むような反発や推進力を重視したい方にはアディダス『ADIZERO EVO SL』がおすすめです。
カーボンシューズの使用を避けるのではなく、練習内容に合わせてノンプレートシューズと使い分けることがポイントです。
最近、ジョグでも疲れを感じやすくなった方は、普段履いているシューズを見直してみてはいかがでしょうか。ノンプレートのスーパートレーナーを取り入れることで、日々のランニングをより快適に楽しめるかもしれません。
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