トレラン初心者必見!これだけは持っておきたい必需アイテム一式をご紹介
Nov 07, 2025 / OTHER
Nov 07, 2025 Updated
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ランニングが好きな方、登山が好きな方の双方から注目が高まっているトレイルランニング(以下、トレラン)。トレランを始めてみたいけれど「何を持っていけばいいの?」と悩む人は多いのではないでしょうか。
舗装路を走るロードランとは違い、山の中では天候や路面状況が刻々と変わり、思わぬトラブルや危険に直面することもあります。そのため「これだけは持っておきたい」という基本のアイテムを知り、しっかりと備えることが大切です。この記事では、初心者ランナーが安全にトレイルを楽しむために必要なアイテム一式をわかりやすく紹介します。確実な準備で、安全に山を楽しみましょう!
最初に揃えたい基本アイテム

まずはトレランに欠かせない「トレランシューズ」「トレランザック」について、その必要性やロード用アイテムとの違いについて解説します。
1. シューズ

トレランを始めるために、まず揃えるべきアイテムがトレランシューズです。「普段履いているロードシューズではだめなの?」と思った方もいるかもしれませんが、各シューズには異なる特徴があります。
一つ目はアウトソールです。トレランシューズはしっかりと凹凸があり、土に食い込むことで滑りにくくなっています。一方、ロードシューズは舗装路をスムーズに走るための靴なので、大きな凹凸はありません。二つ目がアッパーです。トレランシューズは、落ちてくる石や地面の木の根から足を守るため、つま先を中心に補強が施されています。ロードシューズには補強がなく、通気性を重視してメッシュ素材が使われています。ただし、ロードシューズとトレランシューズの中間のような、アウトソールの凹凸が控えめのモデルもあります。
山の路面状況は舗装路と大きく異なります。走りやすさだけでなく安全性を確保するためにもトレランシューズの着用が推奨されます。
2. ザック

ザックもトレラン用のものを選ぶことがおすすめ。トレランザックは”走る”ために設計されており、ランニング時の体へのフィット感に優れ、ザックの揺れが軽減されます。さらに、ベストや腰ベルト部分の収納力が高く、補給食やスマホを体の前側で取り出せるようになっています。水のボトルを入れる場所もあり、水分補給もスムーズです。
容量は10リットル前後あると、今回紹介する必須アイテムが全て入ります。最低限の荷物であれば5リットルでも対応できますが、これからファーストリュックを買う場合は、10リットル前後を選ぶと安心でしょう。
トレランシューズとトレランザックを揃えれば、最も基本的な装備は完成です。まずはレジャー客で賑わうような、安全性の高い山から挑戦してみましょう。
自然の変化に対応するためのアイテム

山の天気は急に変化することがあります。そのためトレランでは、自然の変化に対応するアイテムも携帯しなければなりません。
3. 防寒具&レインウェア

雨で体が濡れて冷えることを防ぐため『レインウェア』は必需品。同じく薄手で、シャカシャカ素材の上着『ウィンドシェル』がありますが、こちらは風を防ぐもので雨水は防ぐことがむずかしいです。
ウインドシェルとレインウェアの見分け方として、裏面の縫い目にテープが貼ってあるものがレインウェア、ないものがウィンドシェルと覚えておきましょう。レインウェアは防寒具にもなるため、1枚持っておくと安心です。
防寒性をより高めるためにはフリース素材のアウターがおすすめです。トレラン用のフリースは暖かさだけでなく、軽量性や通気性にも優れています。「フリースを着て走るなんて暑そう」と思うかもしれませんが、トレランでは思うように走れない状況も考えられます。天気の急変、道迷いや体調不良で走れなくなった際、標高が高い山の上では一気に体温を奪われます。特にこれからの寒い季節は、防寒対策を確実に行いましょう。
4. ライト

使う予定がなくても、ヘッドライトを持っていきましょう。日中に下山予定の場合は充電式で軽量のものを、夜間のランニングや長時間のレースには、バッテリー搭載で長持ちするものを選びます。
5. 救急セット

救急セットを準備し、よくあるケガ・トラブルには自分で対応できると安心です。トレランに多いケガとして、靴擦れ、擦り傷、捻挫が挙げられます。そのため、絆創膏や傷口を清潔に保つためのガーゼ・テープ類、テーピングを携帯しましょう。
これらに加えて、低体温症を防ぐためのエマージェンシーシートや、蜂に刺された際に毒を抜くポイズンリムーバー等、ご自身の環境や体調に合わせて、必要なものを加えます。
6. その他
持っておきたいアイテムとして、熊鈴とグローブもあります。特に熊の目撃情報がある地域では、熊鈴はぜひ携帯しておきましょう。グローブは防寒だけでなく、岩や木をつかむときのケガ防止にも役立ちます。
そしてもちろん、水分と補給食の準備も大切です。効率よくエネルギーをチャージできるジェルやバーのほか、おにぎりや菓子パンなど身近なものでも問題ありません。
トレランでは「何かが起きるかもしれない」という心構えで備えておくことが大切です。トラブルに直面した場面を想定しながら準備をしておくことで、いざというときも落ち着いて対応できます。いざというときには、自分の身を守り、安全に下山することを最優先に考えましょう。
おわりに
多くのアイテムを必要とするトレランですが、アイテムの多さが楽しさでもあります。初めから全て揃えるのが難しい場合は、基本アイテムから増やしていきましょう。金額の目安として、ベーシックラインであれば、今回ご紹介したアイテム全てを7万円程で揃えることができます。まずは試してみたいという方には、シューズやザックをレンタルしている施設の利用もおすすめです。
ランナーからの人気が高まっているトレラン。秋は爽やかな空気と紅葉も楽しめます。必要なアイテムをしっかりと備え、自然の中を駆け抜けましょう!
<写真提供:朝長拓也さん>
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