走ると食べるは繋がっている。『「走る」ための食べ方』から学ぶはじめての栄養学
Sep 30, 2016 / HOW TO
Apr 26, 2019 Updated
ランナーの中には、日々の栄養管理に気を配っている方も多いでしょう。運動に限らず人は食べたものをエネルギーとして活動していますから、気になるのは当然かもしれません。私もよく周囲から、普段あるいはレース前の食事などについて質問を受けます。
「カーボローディングって必要なの?」
「レース前後って何を食べたら良い?」
「ランナーにとって重要な栄養とは?」
今回はそんな疑問を解決してくれそうな一冊『「走る」ための食べ方』をご紹介します。食事・栄養については意見の割れるところですが、食事改善を考えている方にとっては参考になることでしょう。
図解を交えた分かりやすい解説
栄養素なんて聞くと、どうも小難しく思われがちかもしれません。「子供の頃に家庭科の授業で習ったけど、もう覚えていないもんな・・・」なんて、ちょっと不安に感じる方もいるでしょう。もちろん栄養について深く理解するには、それなりの学習が必要です。そういう意味で、本書は参考書という位置づけになるでしょう。だからといって、「自分には難しい」と諦める必要はありません。
中身を見てみると、文章だけでなく図解などを含めて丁寧に解説されているのが分かります。一通り文章を読み、図解から知識を捕捉していく。特に本著は栄養の中でも“ランニング”に特化したもの。ランナーに必要な知識のみが整理されています。
サンプルメニューですぐに取り組める
どんな栄養を摂れば良いか分かっても、どんな料理でそれが実現できるか分からない・・・。そんな方でもご安心ください。本著では、実際にシーン別等でおすすめのメニューまで提案してくれています。
メニューが分かれば、あとは材料を揃えて作るだけ。これなら、すぐその日からでも活用できるのではないでしょうか。さらに各メニュー毎、そのポイントや補足的なサプリメントの活用などアドバイスも満載。なかなか痒いところに手が届く内容です。
何を食べるかで、ランニングのパフォーマンスは大きく変わると言われます。実際、トップランナーであるほど栄養管理を徹底して行っており、中には管理栄養士などのアドバイスを受ける方がいるほど。よりランニングを楽しむため、トレーニング+αの取り組みとして食事を見直してみるのも良いかもしれません。
(著:村野 あずさ、出版:実務教育出版)