2015年12月11日

「沖縄本島1周サバイバルラン2015」大会レポート

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観光スポットとして、多くの人々が訪れる沖縄。県庁所在地である那覇市を中心に、豊かな自然に囲まれた沖縄本島には見どころが満載です。

しかしそんな沖縄本島を、1周走って回るというマラソン大会があることをご存知でしょうか。それが、今回ご紹介する「沖縄本島1周サバイバルラン2015」です。

なんと約400kmにもおよぶ超長距離を、72時間という制限で走る本大会。2014年に初めて開催され、その際には完走者が4名だったそうです。11月20日〜23日にわたり開催されたこの“ド変態”レースに、なんと無謀にも参加してきました。

準備万端!400kmの旅へいざスタート

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スタート地点は、ゆいレール「壺川」駅近くにある沖縄国際ユースホステル。参加者の皆さんにとっては、もはや“おなじみ”とも言える場所です。レース当日は天候に恵まれ、青空が広がっていました。

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受付でゼッケンと地図を受け取り、準備完了!400kmにもなると、地図が1枚ではおさまりません。

72時間という制限時間からお分かりの通り、このレースは全行程を通しで走ります。どこかで休憩したり、食事したりするのも自己管理です。雨が降ったり気温が下がったりすることも予想されるため、バックパックに荷物を入れて走ります。

「できるだけ軽量に、しかし万全な準備を…」

この準備から、すでにレースは始まっているといっても過言ではないでしょう。ちなみに参考まで、私は次のものをバックパックに詰めてスタートしました。

  • LEDハンドライト&バックライト
  • スマートフォン
  • モバイルバッテリー
  • ソフトシェルジャケット
  • 補給食(途中で買い足すことを想定し少なめ)
  • 給水ボトル(朝飲んでいたスポーツドリンクの残り入り)
  • 小さめのジップロック×5枚(スマホやバッテリーなどの雨対策)
  • その他(絆創膏、ワセリン、携帯トイレ) など

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本大会ではコース上に数か所のチェックポイントが設けられ、各ランナーの通過状況が確認されます。その通過状況はすぐに専用サイトにアップされ、運営スタッフだけでなく誰もが閲覧可能。私設エイドを出してくださっていた方、あるいは応援の方々にとっても便利ですね。

使用されたのは『K-SOK』という計測システム。専用の機械に触れることでチェックが完了するというものです。落としそうなので腕には着けず、ファスナー付きのポケットに入れて走りました。

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大会説明が終わると、いよいよ外に出てスタートを待ちます。なんか、仮装しているランナーもいますが…もはや良く分かりません。ランナーとして次元が違いますね。これから400kmを走るというのに、みなさん笑顔で楽しそうです。

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そして12:00、遂に大会スタート!

スタートは10名毎のブロックに分けられ、時間差で走り出します。昼間という珍しいスタート時間は、恐らくランナーの安全を考えてのことでしょう。順調に走れば、ひと気のない北部エリアを明るい時間帯に通過することができます。

目の前に飛び込んできた青い海

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スタートしてしばらくは、人通りの多い那覇市内を走ります。基本的にアップダウンの多いコース。車道を走る車のドライバーから、

「頑張って〜!」

なんて声も掛けていただきました。まさかこれから本島を1周するとは思っていないでしょうが、こういう声援はとても力がもらえます。

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赤信号はもちろんストップ。交通ルールの順守は、大会であるか否かに限らず基本です。

少しくらい後続と距離が空いても、すぐに信号待ちで埋まってしまいます。そのたび談笑するランナーたち、まだまだ余裕がありますね。

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沖縄といえば、やはりこの青い海!

泳ぎ出したくなるほどキレイで、レース中だといことを忘れてしまいそう。気温が高かったので、海から吹いてくる風が気持ちいい。最高ですね。

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眼前に広がる海は、眺めているだけで飽きることがありません。恐らく後半になれば、景色を楽しむ余裕などなくなるでしょう…。まだ序盤の元気なうちに、しっかり堪能しておきました。

第一チェックポイント『残波岬』へ

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18kmほど走ると観覧車が!ここは「北谷アメリカンビレッジ」です。

この辺りで、驚くほど汗の量が多いことにちょっと不安を感じました。気温を見てみると…

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32℃!ということは、体感気温としては34〜35℃でしょうか。暑いわけです。

途中で会ったランナーも、「暑い」と口々に言っていました。雨のレースはあまり好きじゃないのですが、それでも小雨を望んでしまうレベル。この大会、距離だけでなく、この“暑さ”との戦いも重要になりそうな予感がします。

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嘉手納基地を横目に見ながら、快調に走っていきます。まず目指しているのは、第一チェックポイントである『残波岬(ざんぱみさき)』。

しかし実は私、ここで思わぬアクシデントに遭ってしまいました。

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約25kmほどの場所で車と軽い接触があり、そのまま膝からの転倒。写真では擦り傷程度ですが、このあと両膝とも腫れが出始め、しばらく走れなくなってしまいました。

しかし、さすがにこんな序盤で止めるわけにはいきません。行けるところまでレポートしなくては。

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道を間違えやすい場所には、こうして白線での矢印が書かれていました。土地勘のない参加者にとって、これは有り難いですね。

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34kmにあるのが、第一チェックポイントの残波岬!

青空に、真っ白な灯台が映えますね。奥には、海が広がっているのも見えます。

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エイドで用意してくださっていた、ノンアルコールビールと沖縄そば。冷たい沖縄そばは初めて食べましたが、とっても美味しかったです。汗をかいているので、スープの塩気も嬉しいですね。一気に食べ終えてしまいました。

気温は上がって33℃。しかしこれから日が落ち始め、少しずつ涼しくなってくるはず。休憩もそこそこに、次なるチェックポイントである恩納村の安富祖を目指します。

見事な夕暮れの景色を楽しみながら走る

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残波岬を出てからは、しばらく下り坂が続きます。目の前には、ご夫婦で参加されている(これだけで凄い)ランナーが。これから徐々に暗くなるので、1人でいるより誰かと一緒に走った方が、気持ちが楽になりそうです。

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海沿いを走るコースでは、頻繁にこのような絶景が見られるようになってきました。何もなく、ただどこまでも続く海。なんだか、疲れが引き飛ぶような気さえしてきます。

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11月でも、ハイビスカスって咲いているんですね。

こうした自然を感じながら走れる大会、素晴らしいと思います。ハイペースで駆け抜ける大会なら、こうした自然を楽しむ余裕なんてありませんから。

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気が付けば、いつのまにか日が暮れ始めていました。夜の訪れ…いよいよ、夜通し走る“オーバーナイトラン”の開始です。よほど速く走らない限り3回夜を越すわけですが、やはりこのオーバーナイトランはレース攻略のポイントではないでしょうか。

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ちなみに恩納村付近では、“見せ見せおじさん”が出るそうです。女性ランナーの皆さんは、特に注意しなくてはいけませんね。注意喚起のために、写真を残しておきます。

真っ暗闇のオーバーナイトランに突入

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日が沈んですっかり夜に。夜道は昼間とは違い、ペース感覚もどこかおかしくなってきます。

「いっぱい走っているつもりなのに、思ったより進んでいない…」

そんな風に感じたランナーも多いのでは。周囲には人も少なくなり、寂しくなってきました。

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日が暮れると共に、やがて街灯も少ないエリアへ。ランナーは、ヘッドライトやハンドライトで照らしながら走り始めます。

ライトは足元を照らすだけでなく、歩行者や自転車、車などに「人がいるよ」と知らせる非常に大切なアイテムです。そしてライトの明りが見えると、「他のランナーがいる」とちょっと安心できました。

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エイドの数は少ないので、基本的には自分で食べ物・飲み物を調達します。24時間営業してくれているコンビニは、本当に感謝です。コンビニに立ち寄ると、他ランナーに会えることも多くあります。

…が、すみません。

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約78km地点、ちょうど名護市に入った付近で、残念ながらリタイアしてしまいました。転倒によって打った膝が腫れ上がり、痛みで走れなくなってしまった結果です…。

実際に出場してみて感じた一番の魅力

普段私も100kmマラソンなら平気で走るのですが、この大会は一筋縄ではいきません。私だけでなく、100kmにも到達せずリタイアするランナーが何人も。昨年の完走者も、100kmを少し過ぎたところでリタイアしていました。荷物を背負い、暑さと戦い、いくら走っても先の見えない超長距離レース。普通のウルトラマラソンとは、一線を画しています。

しかしもちろん、それでも完走する強者はいるものです。今年は、なんと10名のランナーが那覇へと戻ってきました。本当に凄い!上には上がいる…世の中には、とんでもないランナーがいるものです。さきほど背中を追っていたご夫婦も2人揃って完走。さらにスタート時に仮装していたランナーまで完走(ゴール時には普通のウェアでした)するなど、もう何と言っていいのか分かりません。

この沖縄本島1周マラソン、実は「サバイバルラン」の他に、3日間のステージレース「T.O.F.R」という大会も開催されています。こちらは来年2月に予定されており、性懲りもなくまたレポートに伺う予定ですので乞うご期待!

レースの出場者同士は、なんと秘密のFacebookグループで交流しています。大会の様子はもちろん、事前のコミュニケーションも頻繁でした。そのため大会は、ランナーたちにとって“同窓会”のような場になっているようです。

「久しぶり!」

「元気してた?」

大会の受付会場でも、そんな声がたくさん。そうした参加者同士の繋がりも、この大会の魅力なのではないでしょうか。

「普通のレースでは、もう物足りない」

そんな刺激難民なランナーの方、ぜひ来年のサバイバルラン出走を検討してみてはいかがでしょうか。残念ながら中途半端なリタイアとなってしまいましたが、それでも非常に充実し、楽しい大会でした。きっと、新しい世界が見えるはずですよ。

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三河賢文が執筆した記事

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