【アシックス】人気シューズ「GEL-KAYANO 29」と「GT-2000 11」の選び分け方は?シューズアドバイザーが解説

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(左から)ラントリップ代表・大森/ シューズアドバイザー・藤原岳久さん

アシックスの人気デイリートレーナー『GEL-KAYANO』シリーズと『GT-2000』シリーズ。どちらのシューズを履くか悩むランナーも多いはず。

そこで、本記事ではRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが、GEL-KAYANO 29とGT-2000 11の機能、違いについて徹底解説していきます。ぜひシューズ選びの参考にしてみてください。

藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間3428秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。

GEL-KAYANO 29とGT-2000 11の違い

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(左から)GEL-KAYANO 29/ GT-2000 11

大森:アシックスGT-2000 11とGEL-KAYANO 29の2足。履いてみると違いを感じるシューズですが、履き分け方について解説していきたいと思います。

藤原:長年、GEL-KAYANOシリーズはラグジュアリー、GT-2000シリーズはコストパフォーマンスが高いという特徴で展開されてきました。最近はGEL-KAYANOを愛用するランナーも数多くいると思います。また、GT-2000はコンパクトで様々なシーンで活躍するタイプのシューズです。レースデイとジョギングの両方で使えるシューズですが、私のイメージではGT-2000 がジョグ、GEL-KAYANOはLSD向けになります。

サポート機能が充実したモデルは?

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大森:GT-2000の方が安定感の高いモデルで、GEL-KAYANOの方がクッション性があるということですね。

藤原:GEL-KAYANOはクッション性、安定性ともに定評のあるシューズ。アッパーはエンジニアードニットを採用していますので、足に馴染みやすいですね。一方、GT-2000は通気性も重視したジャカードアッパー。両方ともに安定感を重視したシューズではありますが、以前のようにサポートモデルという印象だけではなくなってきました。

レースにも使いたい場合はGT-2000。LSDをはじめ、ゆっくりと長い距離を走りたい場合はクッション性を感じられるGEL-KAYANOをおすすめします。

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大森:GEL-KAYANO 29はドロップが10mm、重量が約300g。GT-2000 11はドロップが8mm。GT-2000 11の方がフラットに感じます。重量は約275gのため、多少軽量です。GEL-KAYANO 29はドロップが大きいためガイド感が強く、サポート力も高いですね。

GT-2000 11は軽量なため、足回りが良くなる感覚があります。ある程度速いペースでも走れるシューズだと感じます。

藤原:GT-2000 11はGEL-KAYANOやGEL-NIMBUSとの差別化もあり、かかと部分が少し薄い仕様。テンポアップすると前足部のクッションが感じられて良いですね。

大森:私も履いてみて、GT-2000の方がいい意味で硬さを感じられました。硬さの先にクッションを感じました。

藤原:そうですね。今回、GT-2000は久しぶりに履いてみたのですが、印象が大きく変わりました。NOVABLASTシリーズのようなニュートラルトレーナーにサポート機能が付いているようなシューズに変わっています。

大森:大きく弾む『ポンポン系シューズ』を履いているランナーは、安定感のあるGT-2000を持っておくとペースの選択肢も増えますね。

藤原:GT-2000の方が感触のいいランナーもいるはずです。シンプルな構造で安定感も高いので、オーソドックスな履き心地を求めているランナーにはぴったりです。

大森:今回履き比べてみてGEL-KAYANO 29が足にぴったりハマりました。先ほど約300gで重量感があると言いましたが、かかとのサポートがしっかりしていると重さを感じませんよね。

藤原:軽く感じさせるのは、フィット感やフォームによる影響もあります。GEL-KAYANO 29が重く感じたらシューズを振って走るフォームかもしれませんね。GT-2000 11は275gですが、重量以上に軽く感じましたね。

大森:アシックスはかかと部分のサポートがしっかりしていますね。

藤原:以前はランナーを選ぶモデルでしたが、それもなくなりました。ぜひ、皆さんに履いてもらいたいモデルです。

両モデルのおすすめランナーは?

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大森:こんなランナーへおすすめという対象はありますか。

藤原:GEL-KAYANO 29は甲周りのフィット感と前足部のバランスが良いシューズ。少し足幅の広いランナーにもおすすめです。プラスアルファのサポート機能はGEL-KAYANOの方があります。膝や足首の関節、股関節が痛い方にはおすすめです。

大森:比較的、初心者へおすすめのシューズですね。

藤原:そうです。クッションの乗り心地が良く、豪華な履き心地を味わえます。

大森:高級車に乗っているイメージですね(笑)

藤原:GT-2000 11は“Do it all”な様々なシーンで活躍するシューズ。価格も14,300円(税込)とお求めやすくなっています。GEL-KAYANO 29も17,600円(税込)と豪華な機能性を考慮すると、十分にリーズナブルな価格です。

大森GEL-KAYANO 29は初心者のジョグ、LSDに向いているシューズ。GT-2000 11はもう少しステップアップしたい時に使うと軽くて反発性も感じられる一足ですね。

藤原:レースに出ないで、日々のアクティビティとしてランニングを楽しみたい方にもGT-2000 11はおすすめです。

大森:軽量感もあり、ランニングを楽しめそうですね! 藤原さん、解説いただきありがとうございました!

ここまでアシックスのGEL-KAYANO 29、GT-2000 11の比較レビューをお届けしました。初心者から上級者まで多くのランナーにおすすめの2足。藤原さんのレビューを参考にご自身の足に合ったシューズを選びましょう!

詳細情報

GEL-KAYANO 29

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出典: asics.com

価格:¥ 17,600(税込)
商品ページ

GT-2000 11

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出典: asics.com

価格:¥ 14,300(税込)
商品ページ


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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
藤原商会オフィシャルサイト

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