2016年7月30日

“走る“フリーライター・三河の本棚:vol.7『走れ!マンガ家 ひぃこらサブスリー』

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ランニングに関するHowTo本は、書店に足を運ぶと山のように見つかります。しかしその多くは、有名コーチやトップアスリートなどによって書かれたものでしょう。今回ご紹介する『走れ!マンガ家 ひぃこらサブスリー』も、大きな括りで同じHowTo本の1つ。しかしその書き手は、運動音痴からランニングを始め、遂にはサブ3を達成したという漫画家です。

もともと素人だからこその視点と工夫

少し言い方が失礼かもしれません…が、著者は至って普通の一般人。職業こそ珍しい漫画家ですが、もともとやや肥満体型だったとのこと。市民ランナーにはダイエットのために走り始める方が多く、親近感が湧くのではないでしょうか。私もメタボ体型を解消すべく走り始めたクチですので、表紙に書かれた以下のコピーには親しみを感じました。

『運動オンチで85kg 52歳 フルマラソン挑戦記!』

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そんな著者は2015年、多くのランナーが目指して止まない“サブ3”を達成。しかも当時、52歳という年齢です。私は32歳でサブ3を達成しましたが、果たして同じ年令のときサブ3で走れるか…高いハードルと言わざるをえないでしょう。

では肥満体型、かつ運動オンチだった一般人が、いかにして52歳でサブ3まで到達したのか。本著はそのノウハウについて、独自の経験をもとにしたノウハウが詰まっています。もちろんノウハウというものは、人によって意見が異なるところでしょう。そのため、誰にでも合うとは言い切れません。しかし本著では以下のように細かな部分まで述べられており、分かりやすさは折り紙つき。具体的な練習法まで触れられていますので、「なかなか上達しない」と悩んでいる方ならば、目を通してみて損はなさそうです。

  • 走りを変えるためのヒント
  • フォーム改善とそれに向けた意識
  • 海外ランナーの走りについて
  • レース走歴に基づく学びと軌跡 等

実績に裏付けられたノウハウは、多くの方にとって魅力的でしょう。例えば世界大会で活躍した方の実践ノウハウなら、なんとなく「自分もそんな風に走れるのか」と期待を持ってしまいます。しかしその反面、中には「未経験の自分には難しい」などと感じる方もいるはず。本著は著者自身が市民ランナーであるため、より身近なノウハウとして学べる点が多いことでしょう。ランニングについてプロフェッショナルではない。だからこそ、解説なども素人から見て分かりやすいように思えます。

さすが漫画家!イラストで分かりやすい中身

文章を読んで理解したつもりでも、実際に走ってみると上手くいかない。特にランニングフォームなどは、著者が伝えたいことがイメージし切れないケースも少なくありません。そのため、HowTo本には写真などを掲載しているものが多く見られます。

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本著で挿入されているのは、写真ではなくイラスト。ここは「さすが漫画家!」といったところではないでしょうか。

ご本人の思考は分かりませんが、イラストと文章を照らしあわせて見ると、まさに著者のイメージがイラストとして的確に描かれているなという印象。もしかしたら、いつも走っている中で、すでに頭の中にはこうしたイメージがイラストとして浮かんでいるのかもしれません。私もよく棒人間でイメージを描くことがありますが、それとは段違いですね。

イラストだからこそ、自分の思っている通りのものを描くことができる。写真では被写体が人ですから、なかなか難しいことでしょう。このイラストは、本著の分かりやすさをより高めているように感じます。気になった方は、ぜひ書店で本著を手に取ってみてください。


 

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ひぃこらサブスリー(著:みやす のんき/出版:実業之日本社)「“走る“フリーライター・三河の本棚:vol.7『走れ!マンガ家 ひぃこらサブスリー』」の画像
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