【あえて走らない】意識が高まっているランナーへの注意 スポーツ精神科医が解説

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『コロナ禍だからこそ』と発奮して、ランニングのモチベーションを高く保っている方、要注意です。
今回は、モチベーションを維持するための注意点について考えます。スポーツを真剣に取り組む方のメンタルケアを行うスポーツ精神科医・岡本浩之先生が解説してくれました。岡本先生は、これまで120人以上のアスリートの治療を担当するなど、メンタルケアの最前線にいながら、自身も2時間48分でフルマラソンを走るランナー精神科医です。

モチベーションが高い人ほど注意が必要??

前回は、ランニングのモチベーション維持に『人との繋がりが大切』というお話でした。
今回のテーマはモチベーションが高過ぎる人こそ注意したいこと」。

コロナ禍は、不安や恐怖、緊張が高まりやすい危機的状況と言えます。こういう時はノルアドレナリンが多く分泌しているのです。それにより、交感神経が高ぶり、興奮状態で活発に動けるようになります。ここ最近、走行距離や走る頻度をあげている方は多いのでは。

ただ、「ずっとは続かない。5kmを走るペースでフルマラソンを走ろうとしているようなもの」と岡本先生は警鐘を鳴らします。途中で疲れて燃え尽きたり、気持ちや身体に負荷がかかったりする可能性があるのです。

高いモチベーションを長く維持するために、意識的に緩める部分を作ることが大切。モチベーション高くアクセルを踏み続けるのではなく、意識してブレーキを踏みながらコントロールしましょう。岡本先生自身も、走るペースや練習の質をあえて落とすことがあると言います。
「トップアスリートは調子が良い時こそ、オーバートレーニングにならないように意識している。それができないと、怪我やスランプにつながる」と話を聞いていたラントリップ代表の大森も頷きます。
自分自身をコントロールしながら、モチベーションを維持しましょう。走った記録はぜひ Runtrip ジャーナルへ投稿してみてくださいね。

合わせて読みたい

・ランニングを継続するコツ。

・週3回以上70%の強度で30分がメンタルに効く。

・ランニングの「モチベーション維持」


岡本浩之先生

精神科院長。スポーツ精神科医としてアスリートのメンタルケアや運動講座開催、講演、執筆、動画配信を行う、フルマラソンを2時間48分で走る市民ランナー。
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