2017年7月3日

高橋尚子らTOP選手が訪れる地で開催「ボルダー・ボルダー」とは

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「君、もしかして あのボルダ―・ボルダーを走ったの?」

レースの翌日、私の大会Tシャツをみて、エレベーターで見知らぬ人が話しかけてきました。

「はい、昨日走ってきました!」

「すごいねー、僕は走るのが苦手だけど、僕の上司なんて十数年連続で出場しているよ。」

今回は、アメリカの10キロレース部門のランキングで常に上位に輝く「ボルダ―・ボルダー(Bolder Boulder)」をレポートします!

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ボルダー・ボルダーとは?

大会が開催されるのは、アメリカ西部コロラド州のボルダーです。ボルダーは大自然に囲まれ、アウトドアライフと仕事を両立しやすい街として、若者世代にも大人気です。昨年ブレイクしたポップソング「Closer」という曲の歌詞にも登場しました。ボルダ―といえば、オリンピック選手が高地トレーニングをする街で、あの高橋尚子さんもここでトレーニングをされたとか。

ボルダ―・ボルダ―が毎年行われるのは、アメリカ国民の祝日である「メモリアル・デー」にあたる、5月の最終月曜日です。メモリアル・デーとは、米国の戦没者を思い出し、敬意を払う日です。日本人である私がメモリアル・デーのレースに出場することに対して少し不安がよぎりましたが、実際に行ってみると何も問題ありませんでした。

さて、この変わった「ボルダ―・ボルダ―」というレースの名前は、実は言葉遊びなのです。1つ目のボルダーは「Bold  + er(より+勇敢・大胆な~)」という形容詞で、2つ目がボルダ―という街の名前です。よく見ると二つのボルダーの綴りが違います!

10キロのレースコースは閑静な住宅街や、レストランが立ち並ぶボルダ―の中心街を駆け抜けます。

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それでは、ここからはボルダー・ボルダーのハイライトをお届けします。

 

お祭り騒ぎ!トランポリンとウォータースライダー

ボルダ―・ボルダ―を走り始めてまず驚いたことは、コースの様々なところに行列があること。まず、走り始めて1キロ地点。コースの脇に行列があります。

「これは何だろう…?」

バナナか何かを配っているのかと思い、そのまま少し走り続けると…なんと縦長のトランポリンがあります。子供や大人のランナーたちがその上をピョンピョン飛び跳ねながらコース脇を進んでいます。このような特設トランポリンがあるレースに出場するのは初めてです。

ボルダー・ボルダーはシリアスランナーも、家族単位のファンランナーも楽しめる大会です。

トランポリンの他にも、芝生の上にビニールシートとスプリンクラーが設置された、手作りのウオータースライダーも何ヶ所もありました。これは、近所の人の庭に設置されていて、地元の人もこのレースをお祭りのように楽しんでいる様子がうかがえました。

 

持ちきれない・食べきれない!無料サンプルとおみやげ攻撃

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ボルダ―・ボルダ―に参加して一番驚いたことは、なんといってもランナーへのお土産の質と量です。それは、レースを走る前から始まります。ゼッケンが入っているレースパケットの中には、特製カレンダー、ステッカー、レストランのクーポン、Tシャツなどが入っています。

ここまでは普通のレースですが、他の大会との差が出てくるのはゴール後です。

ゴール後にはまず、お弁当袋(ランチバッグ)を受け取ります。さすが参加者5万人以上の大規模レースとだけあってランチバッグはこんなに山積みにされています!

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中身は、オーガニックのビーフジャーキー、小麦粉・添加物不使用のスナック菓子、バナナなど。食と健康に気を遣うボルダーの人にピッタリな健康スナックがたくさん入っていました。このバッグは仕事用のお弁当袋として今も毎日使っています。

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また、21歳以上のランナーにはボルダ―・ボルダ―オリジナルのビールが無料で配られます。大会特製の缶ビールがあるなんて、さすがボルダ―ボルダ―です!

さらに、広場に進むと、30以上の大型テントが立ち並んでいます。ランナーやその家族は、大きな手提げ袋に無料の食べ物を入れたり、その場で食べたりしています。乳製品を使わないヨーグルト・ヤクルト・メキシコ発祥のブリトー・「kombucha」こと紅茶キノコなどなど、すべてが無料です。雰囲気は屋台が並ぶ東京の夏祭りのようです。

「その美味しそうな飲みもの、どこのテントで配ってた?」

「こっちにはブリトーがあったよ!」

見知らぬランナー同士の会話も弾みます。

 

プロのマッサージブース

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ボルダ―・ボルダ―には、ランナー専用のプロのマッサージブースが設けられています。会場となっているコロラド大学の大きな体育館に何人ものマッサージ師がいます。待ち時間はわずか10分ほど。ここでおよそ10分間のマッサージを(おそらく何度でも?)無料で受けることができます。マッサージ師の方には、重点的にほぐして欲しい部位をリクエストすることができました(ちなみに私はふくらはぎ)。まさにランナーの楽園です。

 

大会の公式写真が全て無料!

まだまだ続きます!なんと、ボルダー・ボルダーは、プロのカメラマンが撮ってくれる大会公式の写真を全て無料で、しかも大会後比較的すぐにダウンロードすることができます。しかも、コースのいたるところで、様々な角度から写真を撮ってもらえます。私はカメラに向かって手を振っていたせいか(?)合計35枚も写真を撮っていただきました。

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パラシュートで人が上陸

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この大会の目玉は何といってもメモリアル・デーの式典です。10キロのコースを午前9時過ぎにゴールし、食べ物やマッサージを楽しんだ後には、正午から始まる式にランナーや家族など、大会の参加者全員が集まります。会場は、コロラド大学ボルダ―校の大きなスタジアムです。国歌斉唱や国民的ヒーローへのメダル授賞などが終わると、上空のヘリコプターから、航空部隊がアメリカの旗を掲げて降りきます。参加者はみなスマホを用意し、写真や動画を撮っていました。

私は事前にYouTubeで過去のパラシュートの動画をチェックしていたましたが、本物は想像していたよりも高速で、迫力満点でした!

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文脈からもお気づきかと思いますが…ボルダ―・ボルダ―は期待していた以上の素晴らしい大会でした。コース・大会運営・お土産・迫力・ボランティアの方々の優しさ、どれもトップレベルでした。何年も連続で参加するランナーがいることも納得です。

 

今回は、アメリカ最高峰の10キロレースをご紹介しました。みなさん、ぜひボルダ―・ボルダ―をチェックしてみてください!

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戸上絵理が執筆した記事

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