クリエイティブな仕事をするなら、ランニングの前と後、どちらにするべきか?

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健康のために習慣的に運動を取り入れる人は多いですが、その習慣は健康面意外にも、私たちに良い影響を与えていることはご存じでしょうか。

オーストラリアの研究者であるミーガン・オーテンさんとケン・チャンさんらが行った実験によると、運動を続けた人は、「衝動買いの頻度」「喫煙量」「飲酒量」「カフェインの摂取量」「ジャンクフードの摂取量」「人との約束を果たした率」「人に親切にする頻度」について、好ましい行動が増え、好ましくない行動の回数が減ったことが明らかになっています。

運動をするという習慣をもつ人は、自分をコントロールする力に長けているといえるでしょう。定期的にランニングに取り組む、ラントリップマガジン読者の方は、このことを実感しているのではないでしょうか。

また、ランニングにおいては、走っている最中に、仕事のアイデアが浮かんだり、限られた時間で走るためのセルフコントロール能力が向上したり、ポジティブな考え方になったり……と良い面がたくさん。優秀なビジネスマンやエグゼクティブの多くは、この効果を理解していて、毎朝、早起きしてランニングしているとのこと。実はこのランニングなど有酸素運動の後に行うクリエイティブな仕事は、実に効率が良いことが書籍『自分を変える習慣力』で紹介されています。

2007年に行われたある実験で、50歳~64歳までの成人40人が集められました。彼らは2つのグループに分けられ、1つのグループは有酸素運動を最大心拍数60~70の間で行いました。そして、もう1つのグループには、同じ間に映画などをみてのんびり過ごしました。運動し続けたグループとそうでないグループ、そんな2グループに、一定の時間の後、創造性を試すテストを実施。すると、前者のグループは、答える速度や問題の認識力が著しく向上したと、書籍『自分を変える習慣力』で紹介されています。

実は有酸素運動は、脳に対して非常に良い効果をもたらし、創造的な仕事をよりスムーズにするのです。

「有酸素運動によって、BDNFが増加すると同時に、新しいニューロンの結び付きが生まれることで、脳が活性化した状態が生まれ、その後の創造的な仕事を促進したのです。さらには、有酸素運動で生まれた新しいニューロンが、創造的仕事をすることによって、しっかりと定着するという効果も表れたと考えられます。運動しただけでは、せっかく生まれた新しいニューロンが、その後死んでいってしまう可能性があったところ、続けて行った創造的仕事によって、新たな脳細胞として定着が図られた」(同書より)

つまり、創造的な仕事をする場合は、朝早くにランニングをしてから取りかかったり、もしくは、お昼休みに走って、午後から一気に仕上げることが、脳との相性を考えると非常に良いようです。

アイデアワークやクリエイティブな仕事に取りかかるのは「ランニングの後」が良いことを覚えておきましょう。

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