アシックス『GEL-QUANTUM 360 KNIT』レビュー ランにも普段履きにも使える万能感

みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。今回は、がっちり系のランニングシューズ、アシックスの「GEL-QUANTUM 360 KNIT(ゲルクオンタム360ニット)」をご紹介します!

「これ、だってファッションシューズでしょ?」という指摘は、的を得ていますが的外れでもあります。そもそもアシックスのランニングシューズを愛用している方は、良い意味でも、悪い意味でも保守的な方が多い印象です。「アシックスのトレーニングラインと言えば、『GT-2000』、そして『ゲルカヤノ』でしょ。」といった感じ。今回ご紹介するクオンタムあたりは、カヤノだけに、蚊帳の外でしょうか。

そもそもランニングシューズは、その格好良いデザインと、アスリートが使っても「文句のないパフォーマンスを発揮する機能性」を備えているため、普段履きシューズとしてのアドバンテージも持っています。少なくとも制作している側は、その狙いがあります。つまりスニーカーとしての人気も、その機能的なバックグラウンドは無関係ではないと言えるでしょう。

さて、今回ご紹介する「GEL-QUANTUM 360 KNIT(ゲルクオンタム360ニット)」、ルックスはだいぶベビーな印象のシューズです。名前の由来にもなっている360度ゲルが搭載されていることがもちろんポイント、機能的なアドバンテージが可視化できます。

見た目からすると、とてもマキシマムなフワフワ感のあるクッションかと思いきや、ちょっと少子抜けなくらい普通に硬さもあり、しっかりしています。ランニングで使っても、安定感・移動のスムーズさがとても快適です。裏側を見てみるとTPU(プラスティック)層がミッドソールとアウトソール(靴底素材)の間に挟まっている。これが絶妙なバランスを生み出しているんですね。

また、これからのアッパー(シューズ上部)素材の主流になるであろう「ニットアッパー」もポイント。これは見た目のかっこ良さばかりではなくて、一本の糸を編むことからオートメーション化が可能でコスト安につながり、また単純に縫い目がないシームレス仕様になりますので、足あたりも良くランナーにもメリットです。甲まわりの包みこみは、見た目とは裏腹に、さすがのアシックスのフィット感。シューズの裏側まで包みこみがある感じは、カヤノなどと同様に快適です。

ナイキのエアマックス、アディダスのウルトラブーストやアンケージドなどに向けたアシックスの対抗戦略商品なのでしょうが、とても見た目よりオーソドックスで、ジョグで使ったり、普段履きにしておいて、いざというときのランニングにも使えたりフル活用ですね。

サイズ感は少し細身でスッキリとしたシューズラストです。しかし、ニットアッパーは足あたりが柔らかく、細身の方はもちろんのこと、レギュラー幅の方も問題なくフィットするでしょう。

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