2時間13分で走る「東大卒・市民ランナー」の松本翔さんがレース前後で必ずすること

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皆さんがレースを目前にした時、どのように目標タイムを設定していますか?

目標タイムの設定には「Best・Better・Good」の多段階を設定すべきと語るのが、市民ランナーの松本翔さんです。

一般的な市民ランナーとは一線を画した実績のある松本さん。というのも、高校時代に3年生の12月まで部活を続けながら受験勉強に取り組んだ松本さんは、見事、東京大学に進学。そこで部活動に注力し、学連選抜の一員として箱根駅伝に出場したのです。卒業後は実業団に入り、3年間の競技生活をおくり、市民ランナーとなりました。

そんな松本さんは、延岡西マラソンで「2時間13分38秒」でゴールするなど、「東大卒ビジネスマン最速ランナー」として活躍しています。部活と受験勉強を両立させた松本さんは、やみくもに走ることをオススメしていません。ご自身も「自分で考えて練習すること」を意識されているようで、理由のある練習に取り組みます。

さて、先ほどの目標タイムについてですが、松本さんがレースに参加する際には、「Best・Better・Good」の3段階で考えているようです。「達成できるかわからないけれど届きたい」「できれば達成したい」「最低限まとめたい」の3段階です。

この3段階のいいところは、実際のレースで思うような展開にならなかった際にも、Goodの目標を目指すことで、最低限の成果を得ることができる点です。

「コンディションが悪くてもレースをまとめる力がつけば、次のレースへ反省を活かすことができ、自己ベスト更新の可能性が高まっていきます」と自著『「走り」の偏差値を上げる マラソン上達ノート 』で語ります。

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なるほど、確かにレース本番は思うようにいかないことがあります。その際に、レース中に慌てて目標を再設定するよりも、Goodな目標を予め設定しておくことで、次回以降のレースに繫げることができるんですね。

また、「次のレースで成功するためのレース後のふり返りが大切」とも語ります。一回の本番レースは貴重なデータとなりますので、このふり返りを怠ると何度も同じようなミスをしてしまうのです。

同書でレース後の見直しのポイントが紹介されています。

まずは、「当日の体調」。レース前の練習量や調整方法が正しかったのかをふり返るのです。当日、あまり体調が良くなかった場合は、次のレース時には練習量などを変えてみます。

続いて、「ラップタイム」。30km以降は5kmで1分程度はタイムが落ちます。ただ、これが3-5分も落ちることがあれば、前半戦のペースに問題があったと考えられます。

最後に、「走行中の身体の変化」。足の痛みや内臓系疲労があった場合は、やはりレースまでの過ごし方に問題があったのかもしれません。なぜ、このようになったか原因を追及し、修正するのです。

やみくも走っていては、当然ですが目標タイムを達成することは難しいもの。松本さんのように、レース前後にしっかりと調整することで、2時間13分といった好タイムが出せるのです。ぜひ、皆さんも色々考えながら走ってみませんか。

 


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