「ランニング中の中2学生が、徘徊中の女性を発見し保護」のニュースで思うこと

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■山形の中学2年生に感謝状

ランニングをしていた山形県の中学2年生が、(1月20日午後7時半過ぎごろ)徘徊中の高齢女性を発見し保護。その学生に感謝状がおくられたというニュースが、毎日新聞に掲載されています。

陸上部に所属するその学生は、自主トレーニングとしてランニングをしていたところ、79歳の女性を発見。雪降る中、女性が薄手の服だったため違和感があったようです。

一度はそのまま通り過ぎたものの、気になって引き返し声をかけました。すると、女性が行きたいという方向と指を指した方向が逆だったのと、もう動けないということだったので、事態を把握。女性をそのまま椅子に座らせると、自身は自宅まで約3キロの道を走って母に知らせ、車で女性を自宅まで届けたようです。

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■ランニング中にすれ違う人たち

我々、ランナーは走っている最中に色んな人と出会います。それは同じランナーであったり、通学中・通勤中の人だったり、はたまたこれからデートに行く人だったり……。色んな感情をもった人とすれ違ったり、追い抜かしたり、追い抜かされたりしているかと思います。

急いでいる人を見かけたら道を譲ったり、また、のんびり歩く親子の後ろでそのペースに合わせてみたりと、常に誰かの“気持ち”に寄り添いながら、走っているのではないでしょうか。

そんな気持ちの中にはきっと、「困っている」という人もいるのでしょう。

道がわからなくなってしまったケースや、何か大切なものを紛失してしまったケース、また、今回の徘徊のような一歩間違えると一大事になってしまうケースもあるでしょう。

ひょっとすると、その人の目や行動を見ていると、察することができるかもしれませんね。そこで、ランナーの皆さんの寄り添いがあれば、どんなに嬉しいことでしょう。

■非日常は日常にある!?

数年前、筆者がランニングにでかけたら、ある老夫婦がゆっくりと前を歩いていました。ある冬の日の夜です。すると突然、男性が足元からくずれ横になってしまったのです。慌てて話しかけると、どうやらおじいさんは元々、足の悪かったよう。無理に外出して、足を痛めてしまいこれ以上歩けないといった状態になってしまったのです。

周囲は人気の無い道だったのですが、運良くタクシーがこっちに向かって走っていました。筆者はタクシーを止め、2人となんとか乗り込み、ご自宅まで届けることができました。

とはいっても、自宅の記憶が曖昧で、運転手さんとアレコレ言いながら、数十分かけて家を見つけた記憶があります。お住まいは団地の3階。登る術は階段しかありません。タクシーの運転手さんには帰ってもらったので、なんとか抱きかかえるようにして3階まで。高齢の方でも、力の入らない男性を抱えるとかなり重たいということがわかりました。

その時のSNSをふり返ると、「どんな旅をするよりも、“非日常”は“日常”にある」、なんて、わかるようなわからない言葉を残していました。

何はともあれ、前出の学生のようにランニング中の皆さんが誰の役に立つこともあるでしょう。ご自身の街がより平和で温かくなるために走ってみる。寒くなる2月ではありますが、今日もランニングを楽しんでみませんか。

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