「日本選手権にAKB48・嵐などを招こう!!」青学大・原監督が提案する新しい陸上

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今年の箱根駅伝を優勝した青山学院大学。3冠3連覇達成と、その存在感は大学駅伝のなかで突出していると言えるでしょう。

旧態依然としたトレーニング方法は採用せず、選手の自主性を重んじるのが青学大の原監督。2015年の「ワクワク大作戦」に続き2016年は「ハッピー大作戦」、そして、今年度は「サンキュー大作戦」と、楽しそうなキャッチコピーをつけるなど、ご自身が会社員時代に培った「組織構築術」「人材育成術」をフルに生かして、強い選手を育成しています。

もちろん、このまま青学大が快進撃を続け、今年度も結果を出すことが目標になると思いますが、原監督の目線はもっと先にあるようです。というのも、陸上界をサッカーや野球のように華やかな世界にしたいと考えているそう。

「陸上界もプロになればメシが食っていけるような業界にしたいし、競技人口を増やすことで競技レベルの底上げを図りたいとも思っている」と、自著『勝ち続ける理由』で明かしています。

これまで皆をアッといわせるアイデアで、陸上界をリードしてきた原監督。同書では、「陸上界を変える! ハッピー大作戦」と銘打って、様々な企画を提案しています。どれもさすが原監督をうなるものばかりですが、その中から抜粋してご紹介。なお、この企画については論文にして発表予定とのこと。現在はその中間報告となっています。

原監督は、実業団のニューイヤー駅伝の人気を高める方法を提案。同レースは、コースを変更した方が、より人気が得られると考えるのです。現在、群馬県で開催されている同レースですが、これを関西で開催するというのです。

「徳川家康が総大将の東軍と石田三成が指揮を執った西軍が天下分け目の決戦をした岐阜県不破郡の関ケ原からスタートして京都に入り、大阪の御堂筋を通って、大阪城前でゴールする。このコースであれば、箱根駅伝のドラマ性に十分対抗できるはずだ」(同書より)

確かに歴史に思いを馳せながら観戦する駅伝は楽しいかもしれません。それだけでなく、日本選手権でもこんな提案を。

「東京オリンピックまでに完成する予定の新国立競技場で開催される日本選手権に、AKB48や嵐などの人気グループも招いて、観客席を5万人の陸上ファンで埋め尽くすというのはどうか。大観衆の声援を受けて、出場選手は120%のフルパワーで試合に臨むに違いない」

かなり活気的な提案ですね。このような柔軟で新しい発想は、原監督をはじめとしたごく少数の陸上関係者しか提案ができないのではないでしょうか。既存の大会でもまだまだ改善の余地があるというのが、原監督からのメッセージです。

楽しくて活気的な大会ができると、陸上界が盛り上がるは間違いありません。すぐに変更とはいかないまでも、ワクワクするような大会を見てみたいものですね。楽しみです。

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