【ナイキ】マラソン「サブ2」を狙うイノベーションプロジェクト 「Breaking2」を発表

3人の世界的エリートランナーがマラソン「サブ2」に挑む!

ナイキは、「マラソン2時間切り」の実現という、これまでにない大きなゴールを目標にしたイノベーションプロジェクト「Breaking2」を発表しました。

この不可能とも思える挑戦を実現するために、ナイキでは科学からスポーツ分野にわたるさまざまなリーダーたちと協力し、アスリート、プロダクト、トレーニング、栄養、そして環境まで、包括的な視点からのアプローチを進めているようです。

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「Breaking2」は、未知なる分野を開拓し、不可能を実現できるのか。まさに、「地球上のすべてのアスリートにインスピレーションとイノベーションを提供する」というナイキのミッションを具現化したプロジェクトです。

現在の男子マラソンの世界記録は2時間02分57秒。2時間切りのためには、あと3分。全長26.2 マイル(42.195km)のそれぞれのマイルごとに、7秒短縮することが求められます。同社は、この挑戦に臨むのに最適な能力を備えるエリートアスリートとして、エリウド・キプチョゲ(ケニア)、ゼルセナイ・タデッセ(エリトリア)とレリサ・デシサ(エチオピア)の3人を選びました。

32歳のキプチョゲは2004 年のアテネ五輪 5000m では銅メダル、2008 年の北京五輪の5000m では銀メダル、そして 2016 年のリオ五輪では男子マラソンで金メダルと、現在トップクラスの実力と実績をもつ世界的ランナー。マラソンの自己記録は、世界歴代3位の2時間03分05秒を持っています。

34歳のタデッセは、2006 年から 2009 年の世界ハーフマラソン選手権で4連勝を果たし、2012 年にも再度優勝。2010 年のリスボンハーフマラソンでは世界記録(58分23秒)を樹立し、 2004、2008、2012、2016 年と 4 度のオリンピック出場も果たしているトップランナーです。

26歳のデシサは、2013 年のドバイ・マラソンで、2時間04分45 秒を記録。その後 2013 年のボストンマラソンに優勝しましたが、爆発事件に見舞われたこの大会の犠牲者への哀悼の意を示すため、受け取ったメダルはボストン市に返納しました。2015 年には 2時間09分17 秒でボストンマラソンで2度目の優勝を果たし、2016年には2位の成績を収めています。

ナイキは2013 年に、マラソンサブ2を念頭に置いたマラソン用シューズの開発をスタート。2014 年の夏にはマラソン2時間切りのための正式な取り組みとなり、「Breaking2 チーム」の発足となりました。運動力学、コーチング、デザイン、エンジニアリング、素材開発、栄養、スポーツ心理学、生理学など、各分野の世界クラスの情熱的な専門家からなり、幅広いスキルや知識を連携させることで、分子レベルでのパフォーマンスの理解を目指します。

最適な状態で走れるよう、コースやコンディションは慎重に検討されるようで、サブ 2 を目指すレースの日時や場所は来年発表される予定です。

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