3時間9分27秒でフルマラソンを走る俳優・鶴見辰吾さんも、“キツめのシューズ”を回避

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51歳の初マラソンの結果が3時間12分58秒。

少しでもフルマラソンを走った経験のある人にとって、驚きの数字ではないでしょうか。これは2015年の第1回横浜マラソンでの結果。後に距離が短かったことが判明し、幻となったのですが、2度目の同大会では、なんと3時間9分27秒で走りぬけました。

この素晴らしい記録の持ち主は、鶴見辰吾さん。最近では映画『シン・ゴジラ』などにも出演している実力派俳優です。マラソンに挑戦する前からは、ロードバイクを愛しており、初代の故・忌野清志郎さんに続き、2007年には2代目自転車名人に選出されました。普段からバイクでカラダを作っていたとはいえ、初マラソンで素晴らしい結果を残し話題となりました。

「ロードバイクに乗っていたため、ある程度体は絞れていたものの、本格的なランニングは未経験。というより、長距離を走るのは学生時代から苦手だったし、ハッキリ言って大嫌いだった」

このように自著『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』でふり返っています。同書では、驚異的タイムがなぜ生まれたのか、その秘密を公開。今回は、鶴見さんの成功のメソッドの中から、競技の際に選んだアイテムについて抽出し、ご紹介したいと思います。同世代、同レベルの方々には、成功者の選んだアイテムということで大変参考になるのではないでしょうか。

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まずは、鶴見さんがレース時に選んだシューズです。第2回横浜マラソンでは、ミズノの「ウエーブエンペラー」を採用。同シューズは、サブ3を狙う上級者モデルと言えます。「これまでのシューズに比べて履いたときのダイレクト感が全然違うし、コーナーリングの安定感もある。素足感覚とでもいうのだろうか」と高評価。

ポイントは少し大きめのサイズを選んだこと。前回のコラム『【シューズ選びの誤解】「サイズがキツいくらいの方が速く走れる」は間違っていた!?』でもご紹介したとおり、キツめのサイズではなく、普段のサイズよりも少し大きめのものを選びます。

鶴見さんは普段26cmの靴を履いているようですが、ランニングシューズは27cm。USサイズでは、いつも7.5のところ8.5を選んでいるということです。これによってつま先のケガを回避しているのです。

他にもコンプレッションタイツを愛用。ナイキの「ナイキ プロ ハイパークール」、ゴールドウィンの「C3フィット」、デサントの「スキンズ」、そしてミズノの「バイオギア」です。コンプレッションタイツは複数を併用しており、レース本番ではミズノの「バイオギア」を使ったとのこと。「コンプレッションの具合や股上が深く丹田のところまでカバーしてくれる装着感がとてもよかった」とふり返ります。

また、日々の練習では、「フリップベルト」というウエストポーチを使っているようです。これは腹巻きタイプで、スマホやカギ、小銭を入れても体にフィットしており、揺れが少なくて走りやすいのです。長距離練習のときは水筒が入るバッグも採用。いかにストレスなく練習に取り組めるかにこだわっているようです。

「適切なギアを利用して、いかにストレスフリーの状態で走れるか、体の負担を軽減できるか。そんなこともコンディショニングの一環だと僕は思っている」(同書より)

こういったアイテムに徹底的にこだわる姿勢が、好成績に結びついたのでしょう。それにしても、3時間9分でフルマラソンを走りきる力は凄いですよね。今年も横浜マラソンに参加するのでしょうか。今からその記録が楽しみです。

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